2004年02月20日

本『R.P.G / 宮部みゆき』

『R.P.G / 宮部みゆき』(集英社文庫)読了。
宮部さんのを読み終わるたびに同じこと書いてるけど、うまいなあ。
以前ここで、“うまい”と書くと“器用”と言ってるみたいで、それだと“小手先”といったイメージになってしまって、それだとちょっと違う、けどその先をうまく説明できない、というようなことを書いた。
その時に書きたかったことが、『我らが隣人の犯罪 / 宮部みゆき』という短編集の解説(北村薫)にあった。

人間にとって大事なことを玩具にしない。その意識があるからこそ、宮部みゆきは優れた作家なのだと思う。

そこだ。
映画でも音楽でもお笑いでも、似たもののように見えて「あっちは好き」「こっちは嫌い」「でも、どう違うの?と言われると違いを説明できない」ということがよくあるのだけど、その違いとは、多くはそこのところかも知れない。

『R.P.G』は、話がほとんど1カ所で進む。
最近気づいてきたのだけど、アタシはどうもそういう狭い限られた空間だけで進むお話が好きっぽい。
舞台で見てみたいなーと思いました。

Posted by U5 at 2004年02月20日 23:30
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