『真夜中の弥次さん喜多さん』国内最終公演

東南アジアツアー凱旋公演《完全海外バージョン》@名古屋

2002年初演以来、国内・海外での公演を実施し、全く新しい演劇体験として絶賛され続けてきた傑作二人芝居『真夜中の弥次さん喜多さん』が最終公演を迎えます。同作品は今年10月〜11月に東南アジアツアーを実施し、その凱旋公演ともなる今回は、海外完全バージョンとして上演いたします。≪小劇場演劇のひとつの到達点≫、≪日本演劇界の至宝≫とまで評された『真夜中の弥次さん喜多さん』最終公演に是非ともご来場ください。


■二人芝居『真夜中の弥次さん喜多さん』
しりあがり寿氏の傑作漫画作品「真夜中の弥次さん喜多さん」+「弥次喜多in Deep」(第5回手塚治虫文化賞優秀賞受賞)を原作とし、天野天街が脚本・演出を手掛けた二人芝居『真夜中の弥次さん喜多さん』は、異なるジャンルの才能の出会いとして大きな話題を呼ぶと共に、その完成度は各方面で高く評価されています。再演のたびに数多くのメディアに取り上げられてきた同作品は、国内だけでなく、北京・ハルピン・重慶・マニラ・クアラルンプールなどでも上演され、各都市で圧倒的高評を得ています。

■脳が溶けそうな悪夢をそのまま快感として提示する、とんでもない二人芝居
多くの人物が登場するしりあがり氏の作品を、これ以上ないほどにシンプルなストーリーと、たった二人の登場人物により舞台化した天野は、しりあがり氏と天野に共通のモチーフである〈生と死〉、〈現実と幻想〉という根源的なテーマを内包させつつ、随所にユーモアやアクションを交え、得意の「時間のコラージュと因果律の逆転」や「言葉と音の意味の関係の無化・変換・再構築」を繰り返すことにより、観る者の現実感を崩壊させ、“脳が溶けそうな悪夢”をそのまま“快感”として提示して見せます。また、ビジュアル性に溢れる舞台と映像とのコラボレーションは、観客を“夢”の世界へと誘い、照明・音響・小道具等のスピーディ且つ予想外な展開は、観る者を最後まで飽きさることがありません。高い技量の演技と先鋭的で緻密な演出により構築された劇世界は、二人芝居の概念を払拭し、ラストシーンは新しい旅立ちの予感と共に、忘れがたい余韻を残して終わります。

■海外完全バージョン/国内最終公演
海外における上演でも『真夜中の弥次さん喜多さん』はほとんどの部分を日本語で上演しました。そして、スライド字幕を出す代わりに、俳優自身やスタッフの手により百数十枚の翻訳フリップが舞台上に出現します。まるで漫画のフキダシのように次々と登場するフリップはそれ自体が重要な小道具となり、演劇のライブ感をいっそう際立たせます。海外各都市で演劇関係者を驚かせ、賞賛されているこの手法は、時間や言語さえあたかも物質であるかのように取り扱う演出家・天野天街独自の手法として高い評価を得ています。今回の凱旋公演は、この手法による海外完全バージョンとして上演します。

そして、数々の賞賛を浴びた『真夜中の弥次さん喜多さん』は今回公演を持ち、国内最終公演となります。日本演劇界に大きな足跡を残した傑作二人芝居をこの機会に是非ともご高覧くださいますようお願い申し上げます。

■物語
この世の〈リアル〉を求めて江戸を出帆し、お伊勢参りへと旅立つ弥次と喜多。とある川辺の宿にたどり着いたふたりは雨で足止めをくらう。幾日も降りしきる雨の中、そこは次第に行く当てのない想念で満たされ、ふたりは〈夢〉と〈現〉の狭間を揺れ動く。もはや江戸を出発したのかどうかさえ定かではなくなり、幻想的な時間と空間が交錯し、二人の悪夢がユーモラスで不条理に展開していく……。

写真撮影:山崎のりあき

⇒ヨミカエルヤジキタ(byウニタモミイチ)
⇒「キタさん」「なんだよ」「カッコイイ」(by三上その子)NEW!
⇒東南アジアツアー日誌
⇒マニラ公演詳細
⇒クアラルンプール公演詳細

REVIEW等(ネタバレ有ります。ご注意下さい)

●しのぶの演劇レビュー 高野しのぶさんの演劇レビュー。
●Theater Cafe Diary 小雪さんの観劇日記
●TRESURE HUNTING REPORT 大河内浩さんの観劇レポート。
●句/日月@intro 奥野政勝さんのサイト。
●えんげきのページ えんぺ大賞2002。次点でした。
●まるまる玉子サラダ 蒼井たまごさんのサイト。2005年3月12日に。
●きょうの名残 長年日記3月12日に。
●関西どっとコムblog cicaさんのレビュー。
●辺境マエストロ yanagidaさんのレビュー。
●MANOOON COLUMN キーボード奏者・真野文宏さんの日記。

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マニラ公演チラシ

◎期間:2007年1月6日(土)〜1月8日(月・祝)

 5日(金)6日(土)7日(日)8日(祝)
2:00PM    ★  ●
7:00PM    ★ 
7:30PM  ◆  ●  

※1月5日(金)は留学生を対象とした公開リハーサルです。
※受付開始・当日券発行は開演の1時間前、開場は開演の30分前です。

◎アフタートーク実施

★7日(日)の各回終演後にアフタートークを実施します。
★2時の回ゲスト:佃典彦(劇団B級遊撃隊)
★7時の回ゲスト:はせひろいち(劇団ジャブジャブサーキット)
★司会:小島祐未子(ぴあ中部版演劇担当)

◎留学生無料招待リハーサル

◆1月5日金曜日に留学生無料招待公開リハーサルを開催します。
◆留学生の方など、日本以外の国籍をお持ちの方が対象になります。
◆お申し込み・お問い合わせはKUDAN Projectまで。
◆詳細⇒こちら

◎会場

七ッ寺共同スタジオ(名古屋市中区大須)

◎チケット取り扱い

⇒KUDAN Projectチケットオーダー
⇒チケットぴあ(Pコード:373-924)
※お近くのぴあスポットファミリーマートサンクス、サークルKでも直接お買い求めいただけます。

※(注)1月6日午後7時半開演分・1月7日午後2時開演分前売りチケットKUDAN Project取り扱い分は完売いたしました。同ステージ分前売りチケットはチケットぴあ等にてお買い求め下さい(当日券は発行する予定です)。

◎料金

前売3,400円
当日3,800円
高校生以下2,800円(KUDAN Projectでの予約のみ。当日学生証提示)

◎お問い合わせ/KUDAN Project
Mobile:090-9929-8459
E-mail:kudan@officek.jp

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