天野天街プロフィルヨミカエルカジキタ二人芝居「弥次喜多」

真夜中の弥次さん喜多さん

原作:しりあがり寿 脚本/演出:天野天街(少年王者舘)

出演:小熊ヒデジ(てんぷくプロ)/寺十吾(tsumazuki no ishi)


STORY

妻を包丁で刺し殺してしまった弥次郎兵衛と、その愛人で薬物中毒の喜多八は、この世の〈リアル〉を求めて江戸を出帆し、お伊勢参りへと旅立つ。とある川辺の宿にたどり着いたふたりは雨で足止めをくらう。幾日も降りしきる雨の中、そこは次第に行く当てのない想念で満たされ、ふたりは〈夢〉と〈現〉の狭間を揺れ動く。もはや江戸を出発したのかどうかでさえ定かではなくなり、幻想的な時間と空間が交錯し、ふたりの悪夢がユーモラスで不条理に展開してゆく。

しりあがり寿+天野天街


『真夜中の弥次さん喜多さん』は、しりあがり寿氏の傑作、「真夜中の弥次さん喜多さん」及び続編「弥次喜多in Deep」(第5回手塚治虫文化賞優秀賞受賞)を原作とし、天野天街が脚本・演出を手掛けた二人芝居です。2002年の初演時には、異なるジャンルの二つの才能の出会いが大きな話題を呼び、上演後は、全く新しい演劇体験として、驚きと共に各方面で絶賛され、その年のベスト・プレイ候補にも挙げられました。翌2003年には〈北京国際小劇場フェスティバル〉に正式招聘されたのを機に、中国3都市(北京・ハルピン・重慶)連続公演を実施し、各都市で圧倒的好評とスタンディング・オベーションを受け、海外においても高い評価を得ました。2004年1月には、度重なる再演希望の声に応え、シアター・グリーン(東京)のクローズドイベントで凱旋公演を兼ねた特別アンコール公演を実施、より完成度を高めた本作品は、≪小劇場演劇の一つの到達点≫、≪日本演劇界の至宝≫とまで評され、その評価を不動のものとしています。

脳が溶けそうな悪夢をそのまま快感として提示する、
とんでもない二人芝居


多くの人物が登場するしりあがり氏の作品を、これ以上ないほどにシンプルなストーリーと、たった二人の登場人物により舞台化した天野は、しりあがり氏と天野に共通のモチーフである〈生と死〉、〈現実と幻想〉という根源的なテーマを内包させつつ、随所にユーモアやアクションを交え、得意の「時間のコラージュと因果律の逆転」や「言葉と音の意味の関係の無化・変換・再構築」を繰り返すことにより、観る者の現実感を崩壊させ、“脳が溶けそうな悪夢”をそのまま“快感”として提示して見せます。また、ビジュアル性に溢れる舞台と映像とのコラボレーションは、観客を“夢”の世界へと誘い、照明・音響・小道具等のスピーディ且つ予想外な展開は、観る者を最後まで飽きさせず、高い技量の演技と先鋭的で緻密な演出により構築された劇世界は、二人芝居の概念を払拭し、ラストシーンは新しい旅立ちの予感と共に、忘れがたい余韻を残して終わります。

■関連サイト(観劇レビューなど/ネタバレ注意)

◎2002年
●小松杏里の乾抻一滴 「週間StagePower」の小松杏里さんのページ。
●CutIn 小劇場の新聞。2002年9月号。
●ぴなのほめぱげ ぴなさんのレビュー。
●えんげきのページ えんぺ大賞2002。次点でした。

◎2003年
●中国公演情報掲載サイト 2003年に行った中国ツアーの情報、劇評などが掲載されている中国のサイトです。もちろん中国語です。ネタバレ舞台写真あります。これから舞台を観る方は、絶対見ない方がいいです。
●国際交流基金 2003年中国公演の情報。こちらにもネタバレ舞台写真有ります。要注意!

◎2004年
●TRESURE HUNTING REPORT 大河内浩さんの観劇レポート。
●しのぶの演劇レビュー 高野しのぶさんの演劇レビュー。
●Theater Cafe Diary 小雪さんの観劇日記。
●句/日月@intro 北九州公演時、宿舎としてお世話になった「横尾邸」のオーナー・奥野政勝さんのサイト。因みに「横尾邸」HPは→こちら。
●小松杏里の乾抻一滴 「週間StagePower」の小松杏里さんのページ(11月第1週)。
●fukuoka-engekiメッセージ こちらの1726です。
●ロマンティック・エンタメ・ライフ yanaichiさんの日記。11月5日に書いていただきました。

◎その他
●おーい!さるやまハゲの助 しりあがり寿さんのオフィシャルHP。
●手塚治虫文化賞 しりあがり寿さんが『弥次喜多in Deep』で第5回優秀賞を受賞。
●少年王者舘公式 天野天街が主宰する少年王者舘のHP。
●tsumazuki no ishi 弥次さん役の寺十吾が主宰する劇団のHP。
●てんぷくプロ 喜多さん役の小熊ヒデジが所属する劇団のHP。

★★★舞台写真(ネタバレあり!まだ舞台を観ていない方は見ない方がいいです!)こちら

★★★『真夜中の弥次さん喜多さん』 これまでの公演記録★★★

年・月都市会場備考
2002年7月名古屋公演七ッ寺共同スタジオ 
2002年7月東京公演シアター・グリーン 
2003年5月名古屋公演七ッ寺共同スタジオ 
2003年10月北京公演北兵馬司劇場中国3都市連続公演→3都市共通チラシ画像
2003年10月ハルピン公演山中劇場(省京劇院)中国3都市連続公演
2003年10月重慶公演重慶美視電影学院・小劇場中国3都市連続公演
2004年1月東京公演シアター・グリーンクローズドイベント 特別アンコール公演
2004年11月北九州公演北九州芸術劇場北九州演劇祭コンペティション部門選定公演
2005年3月大阪公演精華小劇場精華演劇祭オープニング2参加公演
2005年3月名古屋公演名古屋市西文化小劇場名古屋親子センター舞台芸術鑑賞会実施
2006年10月マニラ(フィリピン)公演Francisco Romulo Hallツアー日誌
2006年11月クアラルンプール(マレーシア)公演Kuala Lumpur Performing Arts Centreツアー日誌
2007年1月名古屋七ツ寺共同スタジオ国内最終公演

→★トップページへ

Copyright(c), 2004- KUDAN Project

k-doc script by Office K.