イッテキマシタ1999

もどる


1999/08/18(水) 少年王者舘『パウダア』 於:下北沢ザ・スズナリ


1999/08/14(土) 少年王者舘『パウダア』 於:下北沢ザ・スズナリ


1999/07/30(金) 『知久寿焼ユニット+哀秘謡』 於:吉祥寺MANDALLA2


1999/07/24(月) 映画『プリズム』 於:乃木坂「LA CAMERA」


1999/07/24(月) 映画『豚の報い』 於:テアトル新宿


1999/07/18(日) 清水ミチコ『清水ミチコディナーショウ(食事なし)』 於:渋谷ジァンジァン


1999/07/17(土) 維新派『麦藁少年』 於:和歌山県本宮熊野大社跡特設ステージ

天気予報では雨だったけど、セーフ。名古屋から、車で5時間(途中、澄んだ川を見つけてジャブジャブ遊んだり、崖崩れで通行止めだったため迂回したりで、実際は8時間かかった…)。前半は『麦藁少年』オリジナル、後半は『少年街』からのチョイス。番外公演的な趣きが強く、新人さんの起用も目立ちました。うれしかったのは、『少年街』の曲「くぐらがり」の『麦藁少年』バージョン。リズムとメロディ(?)はおそらくまったく同じで、台詞は全部オリジナル。この曲、すごく好きで、当時何度も聞き直して“歌詞カード”を作ったりしました(完成はしなかったけど)。それから、気色悪い眠り声をあげて、布団を着た男性役者さんらが登場。“布団を着た”なんて言われても分からないかも知れませんが、あれですよ、ドリフのコント形式の。布団が立ってるわけです。で、歩いてくる。中には、ふんどし姿の男性。当然白塗り。で、愚行を繰り返す。なんて書くと暗黒舞踏を思い出しますね。そんな感じでした。ここら(熊野)で生活をしていたという白虎社へのオマージュ?なんて。その布団ふんどし舞踏手が持っていた手桶を、ジャリンコ達がかすめとって、その小さな手桶の中に一寸法師よろしくかがみ込み、見えないオールで手桶船を漕ぎ始める。なーんてちょっと意味深なシーンもあり。このあたりのシーンになると、あたりも暗くなり(開演が6:30なので、はじめはかなり明るかった)、凪(なぎ)だったためスモークもうまく働いて、舞台を被うように立っている木々と照明、灯篭(とうろう)、左右4ケ所に設置されたかがり火(と、薪のパチパチはぜる音)などが素敵に調和。なじみのあるイントロが流れ、白シャツに黒の吊りズボンのおなじみの少年達が登場。「路地の蒸気機関車」や「スクラップ・バベル」などなど。唯一の古株、石本由美さんを中心に据えて「銀河植物林」。坂道の先が見えんようになって、タイミングを合わせて屁をこくと、ジライヤ、メリーポピンズよろしく、少年たちは空を飛びます。呼吸比率は1呼2吸、息を吸い込み、食道で気化、胃で圧縮、大腸を通過、肛門から噴射! 目は半眼、絞りF22。雲型定規と三角定規を重ねて風景を眺めるイメージ。イメージ。なーんて、この辺全部ソラで言えるかも…。役者さんは舞台を飛び出し、森の中をヒコーキの羽みたくに両腕を広げて、走り回る。「飛んでる! 飛んでる! ボクの靴が飛んでるー!」は、『少年街』では野田貴子さんの台詞でしたよね。野田さん(いまは姓が変わってらっしゃると思いますが)も、客席にいらっしゃいました。月宵水さん、石丸さん、濱島さんの姿も。と、それなりに楽しめるのですが、やっぱ後半はちょっと「新人さんのためのサブ公演」な感がやっぱり少ししました、ボクは。おっと、もうひとつ。動き、振り付けが、すごく細かく(?)なってきていて、それからVOICEもすごくシビアなことに挑戦しているようで、これはこれまでの公演でも片鱗がうかがえるものだったのですが、しかし今回はすごくそれを感じました。この辺は、次回本公演『水街』が、すごく楽しみになる一要因でもあります。最後に、ボクはただの一観劇者で、敢えて無責任に発言しておきたいのですが、「男性役者、もっとがんばれ!」

麦藁少年1
ここの左奥あたりで公演がありました。

麦藁少年2
開演前。

麦藁少年3
終演後。


1999/07/09(金) あかねライブ「逢えてよかった」 於:吉祥寺マンダラ2

遅刻覚悟で行ったら間に合った。1曲目は『ママ』。「かわいい我が子よ。耳をふさぎましょう。」「目をつぶしましょう。」「土に埋めましょう。」という縁起でもない歌なのですが、この曲は数年前、ボクがあかねさんのライブをはぢめて見たときに、そう、そのときも1曲目がこの曲でした。そんでボク、ひとりボロボロと大泣きしましたのを思い出しました。ゲストとして“Tea”というバンドが登場。ギター、ピアノ、ボーカルの男性と、ビオロンの女性、ベース、チェロ、ボーカルの男性の3人組み。なかなか軽快な音楽で好感度高し。どの曲もなにかに似ている。はぢめに思ったのは、ナゴム時代のケラのソロの『犬』って曲。歌い方、声の出し方がソックリ(ベースの人)。あとミンカ・パノピカとか、まあトモフスキー、たま。だからまあ、ちょっと羨ましくもあります。きょうのあかねユニットは2年振りにパーカッションのくす美さんが復活されてました。相変わらずの無表情で、めっちゃ嫌そうに演奏してますが、以前見たライブで、恒例の自己紹介の際「よく、怒ってるんですか?って言われますけど、怒ってません」と怒った顔で言ってたので、怒ってないんだと思います。あかねのライブに、当然坂本さん(チェロ)も欲しいですが、くす美さんは、とにかくデフォルト(初期設定)で居て欲しいなあ。#(シャープ)って曲がやっぱりとても好き。ちなみにあかねさんのCD「あの人はどこへ」は、ボクかなりのお気に入りです、って前も書いたっけ? 日曜日に井の頭公園で紙芝居をなさっている鈴木あずささんが2日前(つまり七夕)に誕生日で、ロケットマツさんもピアニカで飛び入りして、みんなでハッピ・バースデー・ツー・ユーしました。あずささん原作の絵本「ちょっぴりとたっぷり」が明日トムズ・ボックスから発売で、先行発売していたので購入して、本人にサインしてもらいました。ボクの本名をフルネームで覚えててくださってビックリ。あかねさん、手の動きが素敵。


1999/06/25(金) インド音楽コンサート「INDIA EXPRESS」 於:北沢タウンホール

インド音楽コンサート、なんて云われると、ちょっとこっちも素直じゃない心もちになるわけです。「インド音楽ってのに触れてみよう」とかって感じで、ちょっと“勉強”のような心がある。なんとなく。ところが、きょうのコンサートはそーゆーのを吹き飛ばして、で、面白かった、というか楽しかった。インド音楽の紹介、って感じじゃなくて、なーんか「楽器に対する愛情」っていうか「音楽そのものへの愛情」っていうか、とにかく演奏者が楽しんでる様子がうかがえて、それがコッチにもひしひしと伝わってくるわけで、なんかワクワクする演奏会だったのです。それはやっぱり、演奏されているアミット・ロイさんが、ほんとのプロであるわけで、その余裕があってこその部分もあると思うのですが、いやとにかくですね、ボクは踊りだしそうなくらい、楽しかったのです。椅子の上では飛び跳ねてたんですけどね。


1999/06/21(月) パスカルズ「ビックピンクツアー'99 Vol.2」 於:渋谷ジァンジァン

昔、夢見たライブがある。“たま”を自分の結婚式に呼ぶんである。演奏していただく。せっかくだから、あかねさんやうつおさんも呼べたら…。そうだ、だったら坂本弘道さんや◯◯や◯◯や…。ってこんなライブ、自分の結婚式じゃなくても、もし実現されたらすげぇや…。なーんて思っていたら、パスカルズであります。バンマスにロケット・マツさんを据え、ボクのキニエリなアーティストのみなさんが一同に会しているわけです。夢のようですよ。パスカルズは、CDでは聴いていたけど、ライブは初見でした。このCD、半分以上がインストものです。で、ボク、インストものはあまり得意ではないです。のですが、このCDはかなりのお気に入りで、通勤のお供CDとしてはかなりの頻度で取り上げられるものであります。というわけで、ライブの感想は「すごく面白かったです」。以上。なんか何書いたらいいか分かんねえや。とにかく次のライブも必ず行くぞ、ってことで。


1999/05/30(日) 少年王者舘番外公演『北斗』 於:名古屋大須「七ツ寺共同スタジオ」

月宵水さん、石丸だいこさん復活版番外公演。ファンはもうそれだけで。『北斗』は初演後、『北斗・銀』『北斗ノ銀』と形を少しずつ変え2回再演されています(ボクはそのどれも未見です)。その本当の初演バージョンが今回の公演。本公演のような期待をもって臨むと少し肩すかしかも知れないけれど、ボクを含め今回の公演を見た複数の人たちは皆、「今回は番外公演」ということを念頭において感想を述べていました。「何度も再演された『北斗』の初演」「天野天街が役者として舞台にたつ」そして「月宵水、だいこの久しぶりの王者舘での舞台」といった“王者舘ファンクラブイベント”みたいな感がありました。それから、これは天野天街復活後の王者舘公演を体験している人々はうすうす感じていることだと思うけど、「月宵水やだいこといった、“この役者がいなければ王者舘の芝居は成立しない”はずの役者さんが、実はいまやいなくても成立しているのだ」といったことが淋しくも分かってしまう公演であったようにも感じます。あとこれは、だいこさんの今回の役柄が“いかにも昔だいこさんのやっていた役柄”ではなかった(つまりマッチで夕沈さんが演じたような役柄ではなかった)のも手伝ったのかも知れませんが、今回の公演を見た複数の人から聞かれた共通の感想として「だいこさんは変わった」というのがありました。“変わった”というのはもちろん否定的な意味合いではまったくなくて、ファンとしては「ああ、だいこさんは本当にちゃんと王者舘を卒業して、自身の道を歩いてらっしゃるのだなあ」ということが見てとれた、ということだと思います。ボク自身はココのイッテキマシタにも書いてあるとおり、王者舘卒業後のだいこさんの活動をいくつかのライブ等で見てきていました。そのときも、「王者舘の外で王者舘と似たようなことをしてるなぁ」という感はなく、ただ、「でもいまだこんなに近くにいるだいこさん」にはがゆい思いも抱きました。というのは、だいこさんの踊りというのは、もっと広い世界で認められて然るべき、と思うからです。ある人は何年か前に「前衛(舞踏・ダンス)だのなんだのと云ってる連中(舞台にたってる人たち)は、石丸だいこの踊りを見て、自分たちの独創性のなさを痛感しろ!」と云いました。ボクにはこれだけのことを云うだけのアレはありませんが、云わんとしてることはなんとなく分かります。
ところで、もうちょっと中身のことですが、ボクは「今回はよう分からんなあ」と思いながら見ていました。いや、王者舘の芝居はいつもまったく分からないのですが、しかし見終わったあとに「ああ、すっかり分かってしまった」という恐ろしさがあるのですが(ナニが分かってしまったのかは分からないし、だから恐ろしいのですが)、今回はそういった気持ちにはなりませんでした。あと「タマシイを揺さぶられて訳の分からない涙がとめどなく流れおちる」ってこともありませんでした。ボクにとってはそのへんが番外公演かなぁ、といった感じです。“大根で頭をはたく”のも“大量のビーダマ”も、王者舘自身による“過去の王者舘へのオマージュ”な感がありました、ボクには。といっても、難解な天野演劇を読み解くという楽しみのためには、どんな公演が、どんなヒントを与えてくれるか分からないわけで、気は抜けないのでありますよ。次回公演は、夏の『パウダア』、楽しみです。


1999/05/29(土) 「JOHN ZORN'S COBRA 東京作戦’99 - 栗原正己部隊」 於:渋谷「ラ・ママ」

川口義之(サックスほか)、栗原正己(リコーダーほか)、 桜井芳樹(ギターほか)、関島岳郎(チューバほか)、田村玄一(ペダルスチールギターほか)、ダリエ(ボイス、鍵盤楽器)、知久寿焼(ボイス、口琴ほか)、夏秋冬春(ドラムほか)、松前公高(シンセサイザー、サンプラー)、水江ヨーカン(トランペットほか)、安井敬(リコーダー)、横川タダヒコ(バイオリン)、巻上公一(プロンプター)。“踊り”や“顔つき”と云った「演奏」まで飛び出して、楽しかったっす。賛美歌のような曲調になったところで、知久さんがゲリラで入り聖なる顔つきを披露。これを他の演奏者へ伝播させ、最終的にダリエさんも。それから、田村さんのスチールギターにていかにもなハワイアンになったところで、ハワイアンダンスが登場。水江さんの腰付きが光ってました。この水江さん、ボクは初見だったのですが、とても楽しい演奏でした。松前さんは、「うまい!」と思わせるところもあり、大きくはずすところもあり。知久さんのでたらめソングの続きを歌ったのはいただけなかった。巻上さんのプロンプター役は実ははじめて見たのですが、やっぱりいちばんよかったです。めーちゃんとめーちゃんママとサフチーヌの4人で見てたのですが、途中、ボクなりの想像上のルールを教えていたところ、前の女性が何度も振り返って、それが「なに知ったふうなこと云ってんのよ!」って云ってる風に見えて仕方なくて。自意識過剰の小心者。ぜひコブラでの知久さんのギターを聴いてみたい、と思います。


1999/04/15(木) 「JOHN ZORN'S COBRA 東京作戦’99 - 菊地成孔部隊」 於:渋谷「ラ・ママ」

1999ネン版コブラのスタート。コブラってば、シミュレーションゲームを基につくられたのですね。だんだんとルールが分かりはじめてきて、やっぱすごく面白い。プロンプター(オーケストラでいうところの指揮者)が指示を出して音楽を作りだしていくと思っていたのだけど、間違いでした。音楽の次の展開を担っているのは演奏者で、演奏者が指示を出し、プロンプターはそれを他の演奏者に伝える役割のようです(演奏者は総勢10名ほど)。これがAメロ、これがBメロ、と設定していって、それを何回かループさせて、ある条件が揃ったところで終了、だと思うのだけど、そのへんはよく分からない。その流れの中で、ゲリラと呼ばれるものが許されていて、ゲリラは勝手な演奏が許される。けど、それが気に入らない他の演奏者は、ゲリラの打ち切りを申し出ることができる。打ち切りの申し出を受けたプロンプターをその旨ゲリラ演奏者に伝えるが、ここでゲリラは打ち切りを申し出た演奏者を当てることによってゲリラ演奏を続けることができる。外れれば、ゲリラ演奏は終了。なおゲリラをしたいときはこぶしをふりあげる。プロンプターがそれを確認し、プロンプターは帽子をかぶり、ゲリラ演奏が開始されたことを告げる。ゲリラ本人は緑のバンダナを頭に巻き、自らがゲリラ活動を行なっていることを知らしめる。あと親指を上に向けたり下に向けたりして、クレシェンド、デクレシェンドを表わす。頭をたたいて、指で2とか3を出すのは、Aメロ・Bメロを表わしてるのかな? と、なんとなくそんな感じで解読してみたのですが、どうなんでしょう?(全く違っているかも知れません) というわけで、次回コブラはすぐ来月。でも、王者舘名古屋公演と重なりそうなんだよなー。


1999/04/04(日) NYLON100℃ 16th SESSION「GUNS AND ROSES - FREEDONIA DIARY #2」 於:新宿「SPACE ZERO」

地図にも載ってない街「フリドニア」を様々な視点から多面的に多様な方法で描く<フリドニア日記シリーズ>の第2段。ナイロン100℃風ファンタジー。このシリーズ、第1段では賛否両論の嵐が吹き荒れ、7割の人が“否”だったそうだ。確かにナンセンスコメディだと思って期待していると肩すかし。今回は“たま”とコント赤信号の小宮さんがゲスト出演。どちらもすごくいい。たまは劇中合計6曲演奏し、生でボーカルをとる。演奏とちょい役かと思ったらしっかりとした役がついていて、台詞も多い。知久さん石川さんは王者舘公演でおなじみなわけだが、滝本さんはどうなることやらと思ったら、見習いの神父というぴったりの役どころで素敵。たまの3人はフリドニアという街にとってもマッチしていた。今回のこの芝居自体、たまを核に作られているような錯覚もあったのですが、公演パンフには「今回は<たま>の音楽に負けない芝居にしたい」とあるところを見ると、あながち錯覚でもないかも知れない。こういう大きなホールで芝居を見るといつも思ってしまうのですが、天野天街さんならこの空間をどう使うのだろう? 「王者舘はやっぱ七ツ(くらいの大きさの小屋)よねー」というのはよく聞くけど、ボクはきっと大きいホールならではすごいセットを組んでくれると思っています。しかし、うまく言えないのですが、こうミクロにミクロを幾重にも塗り重ねてしまう天野演劇の中で、これだけの広いスペースをそれで埋め尽くすのは、それはすごい労力を伴うだろう。寸分も手を抜かず、いつもの質のセットでこの広い舞台を埋め尽くしたならば…、なんて考えるとワクワクしますね。と、ナイロンと関係ないこともチラチラ考えてました。


1999/04/03(土) 演ぶゼミ松本雄吉クラス公演「少年街」 於:中野「ザ・ポケット」

雑誌『演劇ぶっく』の演劇ぶっく社による演ぶゼミの松本雄吉クラスで1年間学んできた生徒さんの卒業公演。1人とても輝く女性がいた。爪の先まで神経がぴーんと通っていて、声も立ち姿勢もいい。維新派でよくある片足で立ち腰を低く落とすポーズもさまになってる。表情がいい。もう完全に維新派の役者さんだ。と思ったら、すでに入団が決まっているそうだ。とにかく維新派の公演をよく見ているらしい。他の方はというと、あまり維新派の公演は体験していないらしい。ちょっとびっくりした。先に紹介した女性ともうひとり気になる太い声の女性がいた。今回の公演を見て逆に分かったわけだが、維新派の役者さんはやっぱり大変な練習を積んでいるのだと思う。一長一短でできてしまうわけじゃないのだ。なるほど維新派の役者の動きというは機械のように無機質で規則正しいイメージがあるかも知れない。しかしただ与えられた振付けをこなすだけでは、ああはならないのだ。今回は小さな屋内劇場だったが、本公演のような風の吹き通る大舞台の上では、そんな存在では消し飛んでいってしまうだろう。そんなことを考えながら見てました。維新派制作の衛藤さん、BBSではお世話になってましたが今回はじめてご挨拶。オフィシャルホームページは6月イッピ開店予定だとか。来年になんとか実現したい東京公演は………。


1999/03/21(日) 「LOVE FUNITURE LOUGE BEARS CD&VIDEO発売記念ライブ with Cherri-co」 於:吉祥寺「MANDA-LA2」

Cherri-co 目当てで行った今日のライブ。ところが盛り沢山の内容だったのでした。そしてなんとボクも LFLB の演奏に参加したのでした! LFLB はボクが現在日本でいちばんかっこいいと思ってる echo-U-nite(エコーユナイト)のメンバーの何人かがやってる、白熊着ぐるみバンド。前に TOY TUNE SUMMIT というイベントで TOY MUSIC ってのに惹かれていったら、ちょっとボクの想像していたのとは違って、TOYと言っても電子TOYだった。のですが、かっちょよかったのです。で、まず Cherri-co。TOY MUSIC と聞いてボクが想像していたものはこの Cherri-co のようなサウンドでした。もしくはフランスの AYAA のプクドブクとかクリンペライみたいなの。ボクも大好き『ブランコ』ではじまる。その他数曲演るが、みんな「船出」ライブで聴いたもの。まだ持ち曲少ないのか? 他のふたりのメンバーに抜け駆けて彼氏ができたという“ぴーぴゃん”のボーカリングは、嫌いな人はどうやっても受け入れられないだろう、ってことをこの前も思った。たぶんそれはまだあざとさが感じられてしまうからだろうと思う。当人はそんな気はないだろうけど。でも Chrri-co、どこまで確信犯なんだろう、と少し思う。で、ボクは Cherri-co 大好き。『ブランコ』は我が家でヘビーローテーション。そしてLBLFの登場。きょうはすっごい盛り沢山と書きましたが、その1が新メンバー(なのかどうか分からないし、今日がはじめて参加なのかどうかも分かりませんが)の方の楽器。Cherri-co の演奏のときから、左手側に LD のジャケットらしきものがパネル状に10枚ほど飾ってあったのですが、なんだろうと思っていたら、それが電子ドラムでした。電子ドラムって言わないのかな? 叩くとサンプラーから音が出る。のだと思う。で、その人が今度はブルーワーカーを持って演奏。ブルーワーカーじゃないっけ? ひと昔前のテレビ通販でおなじみの伸び縮みさせて筋力を鍛えるやつ。あれに鍵盤の役目をするボタンが並べられてて、ショルキーのように演奏する。ライブ見てるときは気が付かなかったけど、これって明和電機の世界ですね。ライオンメリィさんの横に置いてある懐かしの黒電話にはマイクがしこんであって、声を拾える。マルタさんの MC はずーっとカズーを口にしたままで、何言ってんだか2割くらいしか分かんない。大学のときのカズーバンドを思い出す。マルタさんのおもちゃ電子音楽器はこの先もいくつも飛び出す。『テイルソングス』やプノンペンモデルで出てきたへんてこな音はこれだったのか、といろいろ発見。ライブでおもちゃ携帯電話で遊ぶのは、ボ・ガンボスの『もしもし OK! 』でも定番でした。さて、次なるおもちゃ楽器は、松本正さんの電子ブロック。学研の。ボクら幼少の頃のあこがれのおもちゃ。ブロック型の回路をレゴのように組み立てるとラジオが聴けたり、鳥の声が出たりってやつ。うそ発見機とかも作れちゃう。で、それで演奏なんだけど、人が回路の一部になるという技も出来て、説明めんどくさいのですが、相手がプラスの端子をもって、自分がマイナスの端子をもって、そんでそのふたりが握手すると音がなる、というのをやってました。ふたりじゃなくてもよくて、お客さん10人くらいも参加して音を出す。その中心にいたボクは、マルタさんのご指名により、ソロ演奏を披露! サフチーヌの手を借りて演奏する。松本さんに「手付きがいやらしい」と言われる。きょうの盛り沢山はそれだけでは終わらない。なんとアンコールで元少年王者舘、孤高のダンサー石丸だいこさんが LFLB と同じ白熊を着て登場。2曲踊る。この前のさねよしいさ子さんのラ・カーニャライブに続いての石丸ダンスを堪能。ライブ終了後 Cherri-co のメンバーにインタビュー。というか、誰が“まっつーん”で誰が“ぴーぴゃん”“あきっぽ”だか分からなかったんで質問してみました。ところで Cherri-co の“おにいちゃん”は今日も病気で欠席。しかしこれはネタかも? 次のライブでまた欠席だったら確信します。当然 CD & VIDEO も購入してきました。まだ見てないけど。


1999/03/07(日) 「滝本晃司ソロ」 於:吉祥寺「MANDA-LA2」

サポート予定だった坂本さんはやっぱり欠席。代わりにウッドベースの吉野さん。吉野さんも忙しい方で、すでに客入れ(は芝居用語?)のあと開演ぎりぎりに到着。滝本さんの曲って、うっとりしてしまって息をするのを忘れてしまいます。大袈裟だけど、曲が終わるとボクは「ふぅー」って深呼吸します。毎曲、声が裏返ったりしてしまって、ちょっと調子悪そうかな?って思いました。『こわれた』のアレンジが秀逸だったのですが、ベースとのタイミングが合わず何度もやり直した上、ちょっと練習って感じのまま曲に突入してしまった。イントロがかっこいいので、ちゃんとイントロからやって欲しかったなぁ。Rさんと橋じゅんさんと面会。橋じゅんさん『ケスクセ』を3年ぶりに復活させるそうだ。そこで執筆者を漁ってるらしい。ボクも頼まれるが自信ねぇなあ。そーゆーこと(ミニコミ発行)やってる人には心から協力したいのですが…。あずささんが物販でいらしてお話。「今でも井の頭公園で紙芝居やってらっしゃるのですか?」「やってますよ。日曜日の13:30くらいから。16:00くらいまではいるはず。」ということで、また今度お邪魔しよう。というのもこの前行ったら見つからなかったから。あっ忘れてた。きょうのもうひとりのサポートはアンダーカレントの斉藤さんでした。以上!


1999/03/06(土) Club Lunatica Compilation「船出/funade ; tone's from far east」 於:下北沢「Club Que」

出演順に。まずThe Rum Tum Tugger。女性2人組。マルタさんが紹介するときに「ひとことで言って、カッコイイ! とにかく……カッコイイ!」と絶賛。が、ボクはあんまし。ごめん。次、滝本晃司 with 斉藤哲也。ギターで弾き語り。よろしい。坂本さんが本日欠席ということで、坂本さんの曲を1曲演奏。これが気に入った。素敵。曲目は『100mmの雨』『食べる人(坂本)』『真昼(?)』『空の下』。そして、京都から幼虫社。いつもはバックがいるらしいけど、今日はひとり。おかげでカラオケ状態。で、恐縮してた。女の子なんですけど、一体おいくつなのでしょう? 中学生だと言われればそうも見えるかも? それは失礼か。もしかしたら年上かもだし。すげーかわいいの。ファンになった。お話ししに行こうとしたけど、恥ずかしくてやめた。次がライオンメリィさん。「きょうはひとり(ソロ)だということで、ひとりということは何をやってもいいということで……ということで、しゃべります」という暴挙に出る。MCのみ。かと思いきや、リクエストを受けて歌い出し、2曲歌ってひっこんでしまう。で、きょうの掘り出し物、Cherri-co。こーゆーの虫酸が走るほど嫌いな人っているだろう。が、ボクは好き。「ゆ〜ら、ゆ〜ら、ブランコぉ〜」って感じの曲。ほのぼのちっくですが、メルヘンちっくではないです。次のライブも行ってみたい。女の子3人だけど、いつもは“おにいさん”っていう人がいるみたい。キーボードのメガネの子がグゥでいい感じ。2年前だったらスカムとか言われた? 次がマルタさん率いる“droptone”。ボーカル&アコギがマルタさんで、すずえりさんって女性がコーラスとトイピアノ、そして熊切さんという男性の自家製シンセ、というか発信機みたいなノイズマシンみたいなの。構成とか使用楽器はボク好みなんですが、どうだろう? 手放しで“大好き”って感じではなかったなー。発信機とボーカルだけってのをやってみてはどうだろう?と思った。ギターもコーラスもなしで。発信機にもっと活躍して欲しかったのだけど。ちょっと単調だった気がするのですが、それはきっとそうやってボクが期待するような下世話な音はあえて出さなかったのかも知れない。このメンバーにエコーユナイトが加わり、おなじみマルタさんが歌いながらトリップしてしまう「Flower」などを歌う。そして今日の出演者がぞろぞろと出てきておしまい。やっぱ坂本さん見たかったよぉ。まあどっちにしろ、とにかくお徳なライブでした。CDも買ったよ。


1999/03/06(土) ICC「共生する/進化するロボット」展 於:初台「ICC(INTERCOMMUNICATION CENTER)」

ICCは2回目。前来たときも面白かったけど、今回もとにかく面白かったので、詳しく書きます。まず入り口に「バボット」。これは空気で膨らんだボクの身長の1.5倍くらいの高さの木のような変な物体。近づくと反応して、枝がバッと開いてくるくるまわる。ロボットの3原則のうちのひとつ「人間に危害を与えない」に合致している。次が「進化するエビ型歩行ロボット」。8本足のエビというより蜘蛛のようなロボット。それぞれの足は、なにかに触れたらひっこめるというプログラムのみを持つ。なので、8本の足をバタバタさせているだけ。しかし、それぞれの足には“おなかを打つと痛い→マイナス”“前進すると気持ち良い→プラス”という評価をするようになっている。そうするとこのエビ、あっという間に驚くほどの早さで前進するようになるのです。しかも8本の足はバラバラではなく、きちんと揃えて歩き出す。それぞれの足は通信してないにも関わらず。面白かったよ。次「ことばを創りあうMiMIC(ミミック)」。これはぬいぐるみとマイクが置いてあるのですが、このぬいぐるみのミミックは“自分の声に応答する音声で身の周りの世界を知る”らしいです。ぬいぐるみが鳴いてるんです。それに対して自分はマイクに向かって何か音声で反応を返してやる。そうするとミミックは次第に自分の声と相手の声の因果関係を記憶していく、らしい。これはよく分からなかった。次に「進化型鬼ごっこロボット」。これは麻雀卓くらいの枠のなかにコップくらいのミニロボットが2台入ってます。片方には目(カメラ)がついてて、追っ掛ける方です。逃げる方は超音波センサーで“近くにある物体から逃げる”のみ。ただ、追っ掛ける方が足が遅く、逃げる方が足が速い。で、追っ掛ける方、逃げる方ともに成功するとその情報を次の世代に残すようにします(つまり鬼ごっこには時間制限がある)。そうして進化していくのですが、だんだん逃げ方、追っ掛け方が巧妙になってきます。例えば追っ掛ける方は、ちょっとずれて近づいていって、そばへ来たところでクルッと向きを変えてつかまえるとか。あと展示は2枠あって、片方は正方形、もう片方は正方形のそれぞれの角がとってあります。角を使って逃げたり捕まえたりするらしいので。いやー面白い。では次「進化型棒抜きロボット」。机に指が入るくらいの穴が空いててそこに鉛筆のような棒が軽く刺さってる。これをコップくらいの大きさのものに2本のアームが出ているロボットが抜き取るのですが、鉛筆が長いので1回では抜けない。ひとりが鉛筆を2本のアームで挟んで持ち上げるのですが、その状態を保った上で、さらにもう1台のロボットがもっと持ち上げると抜ける。抜けたら成功でその情報を次の世代に残す。最初はセンサーで棒を持ち上げることしかプログラムされてないから、抜ける(成功する)のは偶然。偶然が積み重なることによって進化していく。他には有名なヤノベケンジさんのアトム・カーとか、エプソンの開発した有名な「EMRoS」(1円玉より小さいロボット、光に反応して走行します)。それから「知的車椅子」なども展示されています、というか体験できます。なにしろICCはインターコミュニケーションですから。常設展も当然体験できるものばっかりで、面白いです。順番待ちなのもあるので、足を運ぶなら午前中からか、午後いちで行くことをお薦めします。たぶんこの文章を読んで、「じゃあ、あーなった場合はどうなるんじゃい」などなど疑問が湧いたと思いますので、直接現地の人に聞いてみて下さい。ちゃんと説明してくれます。あと文系大学卒業のボクのこの説明には用語的に使用間違いがあるかも知れませんが、ご了承あれ。というか指摘して下さい。では。


1999/02/28(日) 劇団ジャブジャブサーキット「バクスター氏の実験」 於:大久保「東京グローブ座」

王者舘サイトなんてはじめてしまった以上、王者舘役者が出てる芝居は見に行くべきでしょう、ということで。王者舘からは珠水、水谷ノブ、中村榮美子が出演。ボクはお芝居ってのは見てて恥ずかしくなるので嫌いだとよく書いてると思うのですが、これは恥ずかしくありませんでした。みなさん演技がお上手だったからかしら。でもじゃあ、これからもジャブジャブの芝居を見に行くかと言われると…。


1999/02/25(木) 映画『りんご』 於:日比谷「シャンテ・シネ」

ウニタさんとこの掲示板に誘われて。ドキュメンタリーだとは知っていたのだけど、まさかほぼ全員がこの事件の当事者だったとは見ているときは思わなかった(終わってからロビーの記事を読んで知った)。それくらい出演者の演技(?)は自然。娘を生まれてから1度も家の外に出したことがない父親。目の見えない母親。言葉を話すこともままならない2人の娘が主人公。これだけのあらすじだと重いストーリーを思い浮かべるかも知れない。けど実際はそうじゃなかった。純粋なこの2人の女の子の、その素敵なこと。そして、この娘を監禁していた父親も全然悪い人ではない。娘になにかあったら大変との心配からの監禁だった。キアロスタミ監督の作品と同じく、じめっとしたところがなくて気持ちいい。そしてこの映画を撮ったというのが、当時17歳の女性監督なんであります。すばらしかった。


1999/02/20(土) 「原マスミライブ」 於:渋谷「クラブ.クアトロ」

きょうの原さん、すごいのりのり! ペンギンダンス炸裂! 太田恵資さんとのデュオで『好きさ好きさ好きさ』を熱唱されました。これが最高! 新曲『シリウス』も飛び出して、大満足のライブでした。ギターの音が大きくて、それはいいんだけど、その分なぜか太田さんのヴァイオリンの音が小さめで、ちょっとそれが不満。原さんの曲のコードってほとんど同じで、だからメロディの似てる曲も多いと思うのだけど、でもやっぱり『悲しい夢』のギターはすごいですね。あれは真似もコピーもできないなあ。野村辰寿さんと知久さんが来てました。パーカッションのたまおさんのCDを購入しました。


1999/02/18(木) 「Mac World EXPO−スティーブ・ジョブズ基調講演」 於:幕張「幕張メッセ」

Appleの創始者、生ジョブズを見るまたとない機会。彼がAppleに戻り、暫定CEOになることによってAppleは返り咲いた。iMacは発売開始から昨年12月末までの4ヶ月半のあいだに、世界で80万台売れたという。計算すると15秒に1台だとか。ボクが夏に購入予定のMacintosh G3はペンティアムの最速マシンよりも格段に速い。BooDooチップよりもさらに速いグラフィック・アクセラレータを搭載し、USB、FireWireポートを有し、しかもワンタッチでマシンの内部へアクセスできる。デモがいろいろあったが、おもしろかったのは回転中のハードディスクのケーブルをいきなり抜き差ししてしまうもの。HDの扱いがこれくらい楽だとストレスがたまらないかも。あと賛否両論あると思われるあのデザインだけど、ボクは気に入っている。Mac World EXPOの方のあちこちのブースに、山ほどのiMacやNewG3が並んでいたが、やっぱりいいと思った。iMacはオレンジがいちばん人気薄なんだってね。ボクはオレンジがお気に入り。IE4.5も、ジョブズが勧めるなら使ってみようかなと思った。今はNN4.04でいいですが、NewG3を買ってMacOS8.5を使いはぢめたら、IEに乗り換えるかも知れない。シャーロックとの融合ぶりもよさそうだったし。


1999/02/13(土) 「奈良美智展−Working alone」 於:銀座「ザ・ギンザ アートスペース」

もいっこ続けて。先日のギャラリーで買った本に載っていたドローイングが中心。「犬」の立体が円形にならんでいた。


1999/01/30(土) 「奈良美智展−No, They Didn't」 於:「小山登美夫ギャラリー」(水天宮前駅、佐賀食糧ビル2F)

奈良さんの展覧会。今日は購入する気でいった。が、買わなかった。ノートの落書きって感じのもので、小さいのが3万円、大きいのが5万円。買える範囲だけど、これというのがなかった。ほとんど売れてしまっていたし。絵はがきやTシャツも売り切れだった。しょんぼり。立体が3つ置いてあった。あいかわらず好き。


1999/01/30(土) 猫ニャー第10回公演「フォーエバービリーブ」 於:下北沢「駅前劇場」

はじめての駅前劇場にて、はじめての猫ニャーの公演を見る。とっても面白かったし好きだけど、台詞をかんでしまうのが気になって仕方なかった。よくかむんだ、せっかくのところで。ストーリーは、悪魔が地球にやってくるというもの。そして地球上の甲殻類をすべて全滅させようとする。けど、人類は安全。危険は甲殻類のみ。さて絶対的に安全な人間はどうしよう? といったナンセンスコメディ。たぶんここにモンティパイソンとかナイロン100℃(←この字って機種依存?)をもちだすのは、あれですよね。いや、よく知りませんが。世界の権威が集まって、この悪魔騒動(でも人類は安全)に対してどういう対策をとるのか、というサミットにおいて、人類の総責任者に選ばれてしまった(あとカレー屋の店長もやっていた)大口誠という人がよかった。当然、南半球代表の人もよかったけど。幕間のくだらない映像もまあまあよかった。


1999/01/23(土) 「VETs(ベッツ)」 於:吉祥寺駅周辺路上弾き語り

下記「Phew+山本精一/突然段ボール」ライブが終わって吉祥寺の駅へ向かうと、日曜日ということもあって、数々の路上ライブが繰り広げられてる。ウッドベース+ギター+ドラムスのジャズなんかを見ていたら、もう少し大きな人垣が隣りにできていて、そっちへ行ってみる。なんか大学生っぽい2人組みが生ギターとドラムで歌っている。ドラムっていってもスネアとシンバルとフットタンバリンのみ。で、これがまた素敵なウタモノで、キャンプファイヤーでみんなで歌いたくなるような楽曲。ハーモニーが素晴らしい。ビラによると「体育会系のハモラーズ」とある。1回も聴いたことないけど、「ゆず」って人たちはこんな感じだろうか? 3曲しか聴けなかったけど、いたく気に入ってしまったので、ここに書いてみた。また出会いたい。CDが出たら買いたい。


1999/01/23(土) 「Phew+山本精一/突然段ボール」 於:吉祥寺「Star Pine's Cafe」

ボアダムズだったかボアダムスだったか、ズとスの違いなんですが、どっちかに変わったんですよね。最近ボアも聴いてないのですが、スーパーアーは結構いいらしいですね。というジャパニーズオルタナティブの雄とか言われる(言われないか?)ボアでギターを弾いてる山本精一さんは、自身で「想い出波止場」というバンドや、その他諸々のバンドをかかえてるだけでなく、スカムを産み出した大阪のライブハウス「ベアーズ」の店長だったりするわけですが、その山本さんが最近ウタモノのCDを出されまして、「羅針盤」という名義で活動しているのですが、それが物凄くよくて、「ノボトノ・パノラマ・パラダイス」というCDの中では、あっこれは「羅針盤」ではないのですが、そこでは独特のヴォーカリゼーションでカリスマとなっているPhewの作詞による山本作曲の『夢の半周』って曲が収録されてまして、「なにかいいこと、ないだろうか〜」ではじまる曲なんですが、これがほんとむっちゃよくてですね、そんで、そのうちそのPhewと山本精一がWAXというレーベルから『幸福のすみか』というアルバムを発表されまして、これに収録されている『まさおの夢』ってのがまた良くてですね、「まさおはひとり、ひとりで生まれた〜」ってやつなんですが、そんなわけで、結構はまって聴いてまして、それでこの取り合わせのライブがあったので、イッテキマシタ。はぁ〜、長い前置き。上記の曲はすべて演奏してくれまして、満足でした。それより前に突・段の演奏がありまして、突・段も生で見るのははじめてかな? ギターがいいですね。ぺけぺけして。ヴォーカルもいいですね。うぉうぉしてて。


1999/01/10(日) 「エコーユナイトライブ(対バン:WAX)」 於:下北沢「Club Que」

Club Queは、はぢめて入った。マンダラ系と違って若者のライブハウスだなと。オールスタンディングのライブもすっごい久しぶり。エコユは早くも今年2発目。やっぱ、かっこいいっす。おんなじことばっか書きますが、ほんとみんながプロ。それぞれがいい。エコユバージンの人間をふたり連れていったが、概ね好評。谷口(マルタ)さんいわく…、「ライブ録音には目をつぶるから、その録音テープをダビングして、友だち5人に渡すように。そうすると幸せになります。またそれを受け取った友だちも、他の友だち5人にそのテープをダビングして渡すように。そうするとその友だちも幸せになります……」とのこと。こりゃ忙しくなるぞい。「不幸の手紙」ならぬ「幸せのエコユ」なり。サフチーヌと「最近のエコユってジャジーだね」と話す。


1999/01/03(日) 「野村辰寿*ストレイシープ ポーの世界」 於:有楽町「阪急百貨店8Fギャラリー」

ボクは「ストレイシープ」ってのはあんまり知らなかったです。「ジャム・ザ・ハウスネイル」で知った。知ったとたん大阪の原さんのライブで会って、しゃべった。確か写真も撮ったよな、どこいったかしら。で、下の「トーキョースットンキョー」にも来てましたね。「ジャム」はむちゃくちゃ好きなのですが、「ストレイシープ」はリアルタイム(現時点でもリアルタイムだとは思うが)で見てないせいか、あまり思い入れがない。かわいいですが。ただ、声優陣はすっごいですね。詳しくはキニエリとか見てください。ビデオが出ていたので、予約してきました。もうすぐプレステ用のゲームも出るようです。楽しみ。


1998/12/31(木)〜1999/01/01(金) たまプレゼンツ年越しライブVOL.2「トーキョースットンキョー」 於:吉祥寺「Star Pine's Cafe」

事前の情報では、混むということだったので、直前まで行くかやめるか迷っていました。が、やっぱり行ってみました。そしたら当日券だけど座れました。それなりに混んでましたが。立ち見はつらいよね。長丁場だし。まずは出演者から。しょぼたま→ラジオバンド→あらきなおみ+宮崎貴史→うずまきまずう(小川美潮、近藤達郎、大川俊司、佐藤一憲(板倉文は急遽欠席))→ワタナベイビィ(渡辺慎 from ホフディラン - 飛び入り)→<年明け>→エコーユナイト→大谷シロヒトリ(飛び入り)→原マスミ+たま→たま。しょぼたまは相変わらず。ちなみにしょぼたまとは、たま現メンバー3人のみによる、おもちゃ楽器等を用いたチープな音でたまの曲を演奏するユニット。ラジオバンドはしっかりと轟音で聴かせてくれた。キーボードのアキラさんも自らボーカルをとる。はじめて聴いた、アキラさんの歌声。巻舌ちっくな歌いっぷり。あらきなおみさんもボクははじめて。以前、滝本さんと一緒に「かえるくん」という曲を演った方らしい。ボクは「あかね」の方が好き。そういう比べ方ぢゃないか。さふちんはこの人の声質をかなり気に入った模様。「うずまきまずう」というか、小川美潮さんもボクは生でははじめて。以前は「はにわ」のビデオで見た。かわいかった。さて、2日前には武道館でコンサートを行なったという大物「ホフディラン」のワタナベイビィの飛び入りステージ。おなじみ、「ケータイPHS、じゅーいちけたー」をたまと一緒に披露。その他数曲歌う。そうそう、忘れてはいけないのが「たま」を脱退した柳原さんの突然の出演。といっても声だけ。それだけでもすごいことかも知れないが、実はからくりが。この日は出し物の間にFM武蔵野を流していたのだけど、その中で偶然柳原さんが出演していたのでありました。ただ、それだけ。まさか柳原さん、自分の声が「たま」の企画ライブで流れているとは夢にも思わなかったでしょうねえ。まあ、そうして年越しへのカウントダウンを行ない、みなでクラッカーを鳴らして祝いました。年明け一発目はエコーユナイト。ボク、エコーユナイトが今日本で一番かっこいいバンドです。確信しました。エコユのドラムが好き。もちろん他も好き。谷口さんが歌を歌いながら、完全にトリップしてしまうハプニングあり。松本さんに「イベントの主旨を理解して演りましょう」と諭される。エコユのあとにまた飛び入りがあり。なんと富山から大谷シロヒトリの登場。ギター片手に数曲歌う。大谷さんが歌うの生で見るのはぢめてかな? めっちゃ色男です、大谷さん。そして原マスミ&たまのライブへ。ボクは原さんは弾き語りがいちばんなのですが、その次がいつものバンド形態、そして3番目がこの「たま」ヴァージョンですね。たまヴァージョンは結構音がチャカポコしちゃって、ボクはそれがいまいち原さんに合ってない気がするのです。合ってる曲もあるのですが。そんでトリは我らが「たま」。なんか貫禄なるなあ、とか思った。余裕があるというか。これだけ楽しめて5000円は安いですね。そうだ、ラジバンのアキラさんにはじめてあいさつしました。ついでに宍戸さんともお話しする。宍戸さんの家のとなりに住んでいた竹川くんのことは宍戸さん覚えておらず。

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