少年王者舘ノ函

KUDAN Project『百人芝居◎真夜中の弥次さん喜多さん』

  • 作成: 2005-06-26
  • 更新: 2005-06-26


『百人芝居◎真夜中の弥次さん喜多さん』チラシ(A3)

ドスンッ! って音、心で聞こえた―
ダレモミタコトノナイ演劇、大名古屋に出現!

うすっぺらい現実。切実なことなど何ひとつないかのように浮かれくらす日々。
「リアルじゃねえ!」と叫んだのは、爛熟のお江戸の弥次さん喜多さんか、はたまた21世紀の老若男女か。
生と死、夢と現実をさまようしりあがり寿の漫画を、名古屋の奇才・天野天街が撹拌し、
煮詰め、シュールなエキスを抽出して、「百人芝居」を繰り広げます。
老人から子供まで、国籍や言葉、性別を超えた登場人物総勢172人。
その巨大な生命のうねりと、それらがはらむ裏腹の希薄さとを、同時に舞台に現出させる一大スペクタクル。
ダレモミタコトノナイエンゲキ、夢の王国が、名古屋に登場する。

データ

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愛知県勤労会館(つるまいプラザ)

8/10(水) 8/11(木) 8/12(金) 8/13(土)
- - 13:00開演 14:00開演
19:00開演 19:00開演 19:00開演 -

チケット取り扱い

キャスト

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スタッフ

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テキスト

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しりあがり寿(漫画家)

前回、弥次喜多を二人芝居でやる、と聞いた時、えー、どうやんだろう? なんて不安を感じました。でも、そんな不安は実際にお芝居を見たら、ふっとんじゃいました。それほど見事な舞台でした。今回、百人芝居と聞いても、ただドキドキした楽しみがあるだけで何の心配もありません。ただ百人も入れる打ち上げの店があるか、ちょっと心配です。

片桐はいり(女優)

カラッポだったキタさんのお江戸の空が、ヤジさんでいっぱいになたみてえに、博覧会とやらでからさわぎの尾張名古屋の空に、100人のヤジさんキタさんがあるれけえるって話だ。なんか知らんが、どえりゃあ、めでてえ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(NYLON 100℃)

昔はこういう、百人芝居みたいなデタラメな企画をやってた人がたくさんいたような気がする。今は天野くんぐらいしかいない。なんてことをハタから言うのは簡単だから、見習わなくてはと思います。でもこんなことやられちまっちゃなぁ…。犬しか出ない芝居とか考えます。もちろん百一匹で。

土屋亮一(シベリア少女鉄道)

天街さんのブワーッと畳みかけてくる演出を見ていると、心地の良いリズムにガーッと気持ちよくなったり、わけもわからないままダーッと泣けてたりします。すごいすごーい。初めて観た直後は「日本には天街さん以外に演出家を名乗っていい人っていないんじゃなかろうか」とすら思え、本気で自分のクレジットから肩書きを外したくなりました。「自分らのやってる事なんてただの子供遊びだと思いました」と率直な感想を伝えると、穏やかに笑われて「僕らのやってる事はすべて子供の遊びじゃないですか」とお答えになられた天街さん。ステキです。LOVE。

宮藤官九郎(作家・演出家・俳優)

十返舎一九の『東海道中膝栗毛』としりあがりさんの『真夜中の弥次さん喜多さん』が親子だとしたら、今回の舞台版と僕が監督した映画版は、いとこ同士みたいな感じでしょうか。噂には聞いてましたが、ビデオで拝見した限り雰囲気は映画版より原作に忠実で驚きました。そして次は100人芝居??? しりあがりさんは弥次喜多を「誰が何を入れてもいいコンテナみたいなもの」と仰ってましたが、まさか100人も…いや、弥次喜多なら100人乗っても大丈夫!(←すいません、これが言いたかったんです) 個人的には映画版のギャグをどれか使って欲しいですね。「四時さんでぃ!」とかね。

松本雄吉(維新派)

百鬼夜行千万無量のアマノ宇宙博!

清水崇(映画監督)

漫画『真夜中の弥次さん喜多さん』の舞台?  正直、僕は閉口した。何て無謀な挑戦をする人達がいるのだろう…と。映像化だけでも「無茶な…」と感じていた。それを舞台にするだなんて、あの独特な世界をどうやって?…少々の不安を感じながら友人に誘われるままに観に行った。そこに繰り広げられているのはまさに想像もし得ない世界そのものだった。原作漫画の独特な味わいを残しつつ、しかも現実の舞台というナマモノな空間を存分にいじり捲り、遊び切ってしまっている天野天街さんの演出! ひょうひょうと演じ切っている寺十吾さん! 目の前で展開される不可思議でめくるめく世界に僕はすっかり心を鷲掴みにされてしまった…。実はあの舞台の衝撃が強過ぎて、僕は未だ映画になった『弥次喜多』を観れていない。その舞台の第二弾が実現されるという。これは見逃せない!!

緒川たまき(女優)

天野天街さんの舞台を観たあとは、自分がひとたび死んで生き返ったような不思議な気持ちになります。密かに、日本が産んだ合法ドラッグなのではと思っております。その天野天街さんと『弥次喜多』の組み合わせ、どんな舞台になるのでしょう。贅沢すぎます。

宇野亜喜良(イラストレーター)

天野天街作品はすべて“デジャヴー”だと思う。あらゆるデテールがいつか見たような感覚があるのである。こんなに奇妙で、こんなに不可思議なことに出会っている筈はないのに―である。ひょっとしたら身体の中のDNAだけは記憶しているものなのだろうか。ぼくはイラストレーターだから、この人の絵にも、とても魅かれてしまう。少年や少女のまつ毛や下着。シュル・レアリスティックをさらに越えてシュル・ナンセンシカルな情景なんて、まさにデジャヴー作家の才能に溢れている。

画像

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チラシ裏1


チラシ裏2

関連

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『弥次喜多 in DEEP(1) / しりあがり寿』(廉価版)

『弥次喜多 in DEEP(2) / しりあがり寿』(廉価版)

『合本 真夜中の弥次さん喜多さん / しりあがり寿』

『小説 真夜中の弥次さん喜多さん / しりあがり寿』(文庫)

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