こらない

2004-07-20 (火)

2004-07-16

金曜日。

栗コーダーカルテット10周年記念ライブ5daysの2日目。
日替わりゲストは、リコーダー界の重鎮吉沢実さん。
「ゲスト枠は20分」と言いつつ知久さんがゲストの日は後半全部がゲストコーナーだったのだけど、この日は9割がゲスト枠。
これがたいそう面白かった。
「5days中いちばん面白いのは、今日だ」と確信。
各国、各時代の数十本ものリコーダーの実物を次々と取り出し試奏しつつのリコーダー講義。
マンダラ2の天井に届いてしまい真っすぐ立てることも難しいほどでっかいリコーダーも登場した。
逆に鉛筆の半分くらいしかないちっこいリコーダーもあって、これで鳥のさえずりの音を出していて「やっぱりこれくらい小さいと鳥のさえずりはできても演奏は難しいんだな」と思った途端、見事な演奏を繰り出してきてあっぱれ。
終盤、吉沢先生が栗コーダーに稽古をつけることに。
「はい、ここは遠くで聞こえるラッパの音をイメージして…」とか「音の最後にNをつけて、そう!それです!」「休符は休むのではなく休符という音を演奏するつもりで!」と次々に的確で明快な指示を与えていき、ものの数分で見事な演奏を作り出していた。
びっくり。

以前、100人だか1,000人だか1万人だかで第九を歌うといったイベントに参加した人が、「指揮者の人が出てきてマイクを使って全員に指示を出していくのね。で、言われたことをちょっと気をつけるだけでガラッと変わったり、スッと全体がまとまったりして、ちょっと感動した」と言ってたのを思い出した。

アタシの知る限りではニヒル牛と北海道のキコキコ商店くらいでしか取り扱いのなさそうなCD『風の約束 / スパイム』を入手。
「ロケット・マツ、谷口江里也、井手Hiroのコラボレーション」とのことで、作・編曲・演奏をマツさんが手掛けていて、実質マツさんのソロアルバムのようなものらしい。
レコーディングやMIXに小俣さん、演奏には平松加奈、片山広明、松永孝義、つの犬、石川浩司、大竹サラ、なんて名前がクレジットされている。
以前何かのライブの客入れ時にこのCDがかかっていて、気になってスタッフの方に「なんていうCDですか?」と訊いたらこれだった。

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