こらない

2004-08-04(水)

本『動物解体新書 / 実吉達郎』

さねよしさんの実父、動物学者実吉達郎さんによる動物関係の「へえ」を集めたライトな本。
動物関係の「へえ」な話は、意外と小学生の頃のおもしろ本や雑誌に書いてあったりして、知ってるものも多い。
ヒョウやチータやタイガーの違いとか、足が速いと言われる各種動物を競争させたらどれがいちばん速い?とか数ミリの穴から脱出するでっかいタコ、あるいはダイオウイカとか。
あるいはもう少し年齢が上がってから知ることになる、ハヌマンラングールの子殺しの話など。
そのままの話もあるし、「そう言われていたけど違う」というのもあるしで、「明日、学校や職場で使えるものばかり」(「トリビアの泉」の文句)。

そんな中で、これまでアタシが聞いたことのなかったのが「人類水生説」というもの。
なんらかの理由で原始人類(の女性)が水辺に暮らしたのではないか、そこから文化が生まれたのではないか、という説で1960年に発表されたものらしい。

舞台はサバンナ。
食料といったら昆虫くらい。
そこで海へ。
海では魚や貝類やエビやカニが手軽に手に入る。
けど堅いので石を使ってこれを割る。
これが道具の始まりではないか、と。
浅めの水中を泳いだり海底を歩いたりするうちに直立し、二足歩行を始めた、と。
女性の長い髪の毛は、こういった海で幼児につかまらせるためのもの?
そいえば今でも赤ん坊は生まれたての時から(教えなくても)ちゃんと泳げるよね。
あと、アタシたちの指の間には類人猿にはない「水かき」が残ってる。
地上に上がった時に水ハケがよいように、手の毛は下向きになっている。
水や波の音のため、“言葉”が発達?
岩浜に安定して座るためにおしりが発達。
そのため、前から性交するようになった?
水辺で座った時に、砂が入ったり内部を傷つけたりしないように処女膜ができた?

…なんて説らしい。
へえー。

おなじみの話でした?

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