こらない

2005-01-29(土)

『腰痛は〈怒り〉である / 長谷川淳史』読了

『腰痛は〈怒り〉である / 長谷川淳史』読了。

前半は、世間で耳にする腰痛にいいという(あるいは悪いという)あれやこれやを、なるべく科学的に統計的に「否定」していく内容。
器質的に、つまり物理的に骨や神経に異常(椎間板ヘルニア、座骨神経痛)があるのなら、どうして痛くなったり痛みが収まったりするのか?といった感じ。

腰痛の原因が身体の歪みや骨の異常といったものでないとするなら、じゃあ何が原因か?というのが後半。
これがまた面白い。
『ドグラ・マグラ / 夢野久作』に出てくるアンポンタンポカン博士よろしく「そういうわけなので、それではここで私の脳みそを床にぶちまけてご覧にいれましょう」ってな具合。

いや冗談ではなく、ほんとに「脳は、自分で自分のことを考えられないのをいいことに、自身の体の中で独裁制を敷き、支配している」みたいな話なのである。
これが俄(にわか)に信じがたい説であるとするなら、やはりここで軽々しく触れるのはよろしくないと思う。
興味のある人は、自身でじっくり読むしかない。

ただ、「興味」レベルで読んでも、なかなか入り込めない気がする。
なんでも疑ってかかるアタシだけども、いざ読む際には(プラシーボ効果を自ら期待するのもあって)丸裸で信じきることにしている。
けど、やはりどこか「興味半分」な部分があるとみえて、書いてある内容は理解できても、きっちり腑に落ちていない。
いや、腑に落ちてなくもないんだけど、真剣に取り組むのはやはりそれなりに難しい。

「これまでと違う画期的な治療法」であるので、それがどんな内容であれ、こんなウェブの片隅でちょこちょこと紹介するような文では、どうしたってインチキ臭くなる。≈
それで「面白い」なんて第三者による興味本位な感想的な書き方をしてるんだけど、しかしできれば効果が実感できるくらいに読み返したいと思っているのです。

とりあえずもう1冊サーノ博士の本が残っているので、そちらも読んでみよう。

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