こらない

2005-04-10(日)

永田農法の本

Amazonから『永田農法「極上トマト」をベランダで作る』が届いた。
永田農法関係の本としては、アタシにとって初めてのもの。

これがスコブルちょうどいい温度の素晴らしい本だった。

永田農法は、荒れ地や岩山といった、いかにも農業に向かなそうな場所で行なわれるらしい。
しかも、水も肥料も必要最小限しか与えないという。
葉がしおれかけてからやっと水をあげるくらい。
しかし、そうやって作ると、たっぷりの肥料を与えて作った作物より、あれやこれやの栄養素の含有量が何倍も高かったり、「昔懐かしい」味だったりして、たいへんに美味しいらしい。

この前、「最近の野菜は10年前20年前の野菜に比べて、ビタミンだか鉄分だかといった栄養素の含有量が数十分の一だったりする(という報告もある)」みたいなことを書いたけど、そうか、肥料(あるいは農薬?)が原因か。

そいえばこの前、森に詳しい人に聞いた話。
森の土の中を手のひらに乗せれば、その中に数十種だか数百種だか数千種だかの微生物がいる。
微生物の種類やら性格というのは、その土地その土地で違う。
だから、土地によって野菜の味が違うし、湧き水の味が違う。
けど、今は全国的に似たような肥料、似たような農薬を使っているので、微生物の種類もどんどん均一化されてしまっている。
「森」の話をしていると必ず「多様性」というキーワードが出てくるのだけど、こういうミクロな部分でも多様性が失われている、らしい。

さておき。

水も肥料も与えず、苦しませて育てれば美味しくなるというのが永田農法の論理、というのはちょっと間違いで、「祖先返り」という考え方がコアらしい。
例えばトマトは南米アンデスのやせこけた土地で育っていたものが原産。
その状態に近づけてやることで、本来の味が取り戻せた、という考え。
なるほどー。

さて、そんな永田農法によるベランダ菜園。
揃えるものは、川砂、液肥、あとは植木鉢、これで全部。
すごくシンプル。
液肥というのは液体肥料のこと。

最近、何度か園芸コーナーに足を運んだのだけど、そこで見た「赤玉土」だの「鹿沼土」だの「腐葉土」だのといった読み方も分からないような土は要らないらしい。
永田農法では、必要なのは砂だけ。
素敵。
そして、液肥というやつを600倍に薄めたりして、「水 兼 肥料」みたいな感じで与えればいいらしい。
シンプル。

ただ、シンプルではあるけど、放っておいていいわけではない。
ぎりぎりのところで水や肥料を与えるので、ちゃん観察してその「ぎりぎり」を見計ってやらないといけない。
それもまたいいじゃないですか。

よし、トマト、作ってみましょう。

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