こらない

2005-08-31 (水)

2005-08-27〜2005-08-28: 「崎野隆一郎とすごす大人のキャンプ〜夏だ!カヌーだ!那珂川だ!〜」

森づくりワークショップを主催しているハローウッズの別プログラム「崎野隆一郎とすごす大人のキャンプ〜夏だ!カヌーだ!那珂川だ!〜」というものにイッテキマシタ(2005-08-27〜2005-08-28)。
初カヌー。


朝5時過ぎに起きて、快速ラビットという電車に乗って、待ち合わせ場所の自治医大駅へ(8:20)。


10分おきにどしゃーと雨が降る不安定な天気。


参加者は約20名。
まずは、ハローウッズ(栃木県ツインリンクもてぎ内)の森の散策。


木の根もとに見られる「穴」。
「この穴、誰が開けたか分かるか?」と崎野さん。
1)木を切り倒して、いわゆる切り株が残る。
2)すると、その切り株の脇から、新しい芽が出てくる(これを萌芽更新(ほうがこうしん)という)。
3)その新しい芽は、生まれでる時は元の切り株の助けを借りるけど、その後は自分の根を生やす。その根は切り株を避ける形で、つまり切り株を飲み込む形で育つ。
4)元の切り株は死ぬので腐るなり虫に食われるなりして、なくなる。
5)切り株があったところが穴となる。
とのこと。
そうだったんかー。


ぐるぐる広場(って名前だったっけ?)へ。
前も書いたけど、これ、世界中で見られる原始的な井戸の掘り方らしい。
掘った土を運び出そうとして、自然とこういう形になる。
(ここでパスカルズのライブ、あるいはテルミンのライブなんて聴けたら、贅沢だなあ)


石釜の中に作られた日本ミツバチの巣、の残骸。
すっかりカマドウマにやられてしまったっぽい。


ずっと気になっていたこの「仕掛け」。
どんな意味があるのかと思ったら、「ここで子どもたちがキャンプすると、夜、真っ暗で怖がってトイレに行けなくて漏らしちゃうんだよ。だからここにランプを吊るすの。雨が降ると割れちゃうから、これは雨避け」
…そ、そんな理由だったのか。


でっかいカブトムシ。
他にもクワガタやら何やら、普通にいておかしかった。


前回の「森づくり」で作った、緩速(かんそく)ろ過装置。
入ってるのは、砂利と砂だけ。
緩速(ゆっくり)なため、あとは微生物におまかせして、ろ過。
ちゃんと飲める。


前回作った「滝」。
そのそもここには水は来てなくて、近くを流れる沢から流れを引き込んだ。
詳しくは、レポートを。


1日目のこの日は、流れのほとんどないところでれんしう。
写真に映っているオレンジのカヌー(?)は競技用(フリースタイル?)のもので、身体のサイズにぴったり合わせてあるため、乗り込むことができませんでした。


こちらも実際に川下りをしたものとは別のカヌー。
細めなので、実際に乗った初心者用のものより安定が悪く、おしりでクイックイッってバランスをとる感じだった。

みな、それぞれパドルの使い方や進み方、曲がり方のコツを掴んだところで、2チームに分かれてリレーなどをして、1日目は終了。


2日目は7時起床で朝食を食べたり準備をしたりして、いざ那珂川上流へ。
ここから、昼休憩を挟んで25kmほどのゆったり川下り。


デジカメをジップロックに入れて、カヌーに持ち込み。
四万十川でよくカヌーで遊んでいたという友人曰く、「トロ場は結構ヒマなんだよね」とのことなので、写真を撮る余裕はありそう。
…と思っていたのだけど…。

カヌー川下りってさー、カヌーっていう簡易ボートに乗って、流れに乗ってとろーんと下ってくだけでしょ。
たまにちょっとバシャバシャってなったりするくらいでさ(そのバシャバシャをホワイトウォーターと呼ぶらしい)。
そう思っていたのです。
大雨等の川の増水による事故の報道を見ても、いまいちピンと来てなかったのです。

男女半々くらいの20人でたらたらーっと下り始めたのですが、いきなりアタシが沈没。
川ってさ、当たり前なんだけど、内側はとろーんとしてるんだけど、外側はゴーって流れてたりするのね。
でまあ、とろーんと乗っててもつまんないから、ゴーってところに行きたい。
行きたいというか、みんなそこを通っていったの。
その後ろをついていったんだけど、アタシだけ沈(沈没のことを「沈(ちん)」というらしい)。

いやほら、自分でいうのもなんだけど、アタシはそこそこのことなら、ソツなくこなすでしょう? って誰に訊いてるのか分からないけど、ソツなくこなすんですアタシは。
なのに、アタシだけ沈。
沈した横で、インストラクターが「ピー!」って笛を鳴らすのね(前方に知らせるため)。
ああ、くやしい。

沈したら起き上がって再度カヌーに乗り込めばいいと思ってたんだけど、カヌーの中に水が入っちゃうから、一度ひっくり返して水を抜かなきゃなんないのよ。
意外と足止め食らうのね。
じゃなくて、他のメンバーに食らわすのね。
ああ、くやしい。

でね。
1回「沈」すると、緊張しちゃうのよ。
緊張すると「沈」しやすい。
頭で考え過ぎちゃうのね。
カヌーに限らず船っていうのは(アタシは小型船舶4級という船舶免許を持っているので船の運転ができたりします)、横からの波に弱いから、そうならないようにすればいい。
だから、だから…と頭で考えても、まだ体がついていかない。

そんなわけだから、また「沈」するわけですよ!
他にも「沈」した人はいたんだけど(しかし少数)、その人たちは「いちどチンしちゃうと気が楽になって肩の力が抜けるよね」なんて言うのだけど、アタシは逆で、どんどん緊張しちゃって。
この日、2回もチンしたのは、アタシだけだったのでした。
ああ、なんてことでしょう、くやしい…。

でね、結局2日ともちっとも太陽が顔を出さないものだから、ぐっしょり濡れてしまったアタシは、もう寒くて寒くて。
この時期、太陽が少しでも出れば、倒れるほど暑いはずで、それを見越して昼食はそうめん。
寒いー!

ええ、そうです、ゴアテックス上着の防水ジャケットに忍ばせていたデジカメの入ったジップロックの中にもきっちり浸水してしまいました。
おかげで、次の年賀状に使うはずのカヌー写真が1枚も撮れず!
きーっ!

と、なんだか面白くないことばかりがあったみたいに書いてますが、自分だけがチンを繰り返したのも含めて、すっかり面白かったのでした。
自主練したいです。
とりあえずリベンジしないと。

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