こらない

2007-04-16 (月)

永田農法本に悩む

何度も書いてるけど、アタシが参考にしている永田農法本は、下記の2冊。

どちらも永田農法の本で、著者は永田さんなのだけど、書いてあることがいろいろ違う。
ちなみに『ベランダで〜』の初版は2003年3月、『おいしさの〜』は2002年2月で、それほど差はない(のに)。

先に出た『おいしさの〜』の巻末にある「鉢植え栽培」のところに書いてあるのは、こんな感じ。

鉢もプランターもいろいろな大きさがありますが、私の経験では根の広がりが直径10cm、深さ10cmを超えても全く意味がないことがわかっています。それどころか、根が育ちすぎるといわゆる〈根巻き〉現象を起こしてしまい、百害あって一利なし。
ですから鉢は直径10cm程度、深さは12〜13cmの小ぶりのものを、プランターならば、1本の苗のスペースが10cm四方、深さも10cmの用土に見合った大きさのものを選びます。

直径10cmの鉢って、かなり小さい。
アタシのゲンコツも入らないくらいの大きさ。
そいえば、トマトなんかを、缶詰の空き缶で育ててたりもするし、まあ小さくていいのかも。

と思ったら、『ベランダで〜』では、

定植用は、直径約30cm、深さ20〜30cmぐらいのものを選びましょう。

とある(トマトの場合)。
えー。

あと『おいしさの〜』では、鹿沼土や赤玉土を薦めているのだけど、『ベランダで〜』はほぼ全部を川砂で栽培。
でもこれはたぶん、川砂の方が初心者向きだからなんだろうなー、と理解。

あと、買ってきた苗を定植する際、「なるべく根を傷つけないように」が常識なのだと思うのだけど、『おいしさの〜』では、

苗の根をよく洗い、土を洗い落としたあと、根の付け根から2〜3cm程度を残して、ハサミで切り落とします。一般の園芸常識からは考えられないことでしょうが、これがいい根を育てる秘訣です。

とある。
これ、『ベランダで〜』には出てこない記述。

でも、「秘訣」らしいので、今回はあれこれを定植する際に、よく根を洗って、ちょん切ってからにしてみた。
さて、どうなることやら。

ごくたまに、「永田農法って、有機栽培みたいなやつ?」みたいなことを言われるのだけど、使っているのは有機肥料ではなく、化学肥料(液肥)。
有機だろうと何だろうと、結局窒素、リン酸、カリという三要素に分解されてから植物に取り込まれるわけで、有機でも無機でも変わりない、というのがひとつ。
もうひとつは、有機での原料となる堆肥や厩肥(きゅうひ)といった野菜くず、草、枯れ葉、牛糞、鶏糞自体の安全性に問題がある(かも知れない)、と。
あと、未発酵のうちに使用しちゃってメタンガスが発生してそれが根を痛めるとか、肥料の大量使用で河川や海で重大な環境汚染が起こっていることとか、理由はいろいろなもよう。

あと、話は変わるけど(そして以前もたぶん書いたけど)、プラスチックの鉢と素焼きの鉢って全然違うのね。
素焼きの鉢だと、土がよく乾く。
鉢自体の通気性が良いのでしょうね。
だから素焼きの鉢がおすすめ、って書こうと思ったのだけど、よく考えたら土がよく乾いたり通気性がいいことが、良いことなのかどうかは分かんないや。
なんか、良いことのような気がしてるけど。

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