こらない

2006-04-27 (木)

ソーシャルイベントサイトeventcast

ソーシャルイベントサイトeventcastというサービスが公開されていました。
公開は2006年4月20日ということなので、もう1週間も前。
ソーシャルイベントサイト | eventcast

japan.internet.comに記事あり。
Japan.internet.com Webビジネス - イベント情報を時系列に整理・共有、ソーシャルイベントサイト「eventcast」開始

もひとつ、Venture Nowというサイトにも記事。
eventcast、ユーザ参加型ソーシャルイベントサイト「eventcast」 : VentureNow(ベンチャー・ナウ)

記事とサイトをざっと見たアタシの印象は、「ソーシャルブックマーク」から発展したイベントデータ共有サービス、といった感じ。
「日付ソート系ソーシャルブックマーク」。
ネット上のあちこちの情報をクリップするサービスはいろいろあるけど、その中で「日付」を持ってるデータに関しては、日付順に並べた方が良くない? といった感じかな。

商品発売日、サービス開始日、スポーツの試合や、主催するイベントやバンドのライブ告知などを登録、公開、非公開を選択することも可能。

という説明を見ると、アタシがやってるbloc - スケジュール管理・発信・共有サービスとまるっきりかぶるのだけど、実際はかなり違った様相を呈しているっぽい。

「eventcast」は、イベント情報、ニュース等を時系列に並べて整理・共有できるサイト。

とも書いてあって、この「ニュース」ってところがblocとの違いの大きなところなのかも。

blocといちばん違うのが「タグ」の概念。

これまでの「データ」っていうのは「分類/カテゴリ分け」を行なって管理することが多かった。
自分のパソコンの中の「データ」も、「ビジネス」「プライベート」「写真」「メキシコ旅行関係」といったフォルダに分けて管理したり、blocの場合だと「映画」「ライブ」「展覧会」と分けたり。
けど、今のデータ管理のブームはフォークソノミーと呼ばれる「タグ付け」管理。
分類っていうのは、「どっちに分類すればいいのか分からない」(「こうもり問題」)に始まるいろいろなやっかいな点があった。
けど、今はもう全部1カ所に集めておいて、あとから検索すればいい。
でも検索でちゃんと引っかからなければ意味がないので、データに「タグ(キーワード」を付けておこう、というのがタグ付け管理の考え方。

というわけで、eventcastではこの「タグ付け」を採用。
同じタグを付けてる人と「つながる」ことができるようになっている(「ソーシャル」)。

対してblocはその全く逆で、「カテゴリ」は絶対必要。
というのも、イベントデータ入力時にカテゴリによって入力項目やインターフェースを変えているから。
タグの概念は持ち込んでいない。
たまに「blocには“まだ”タグ機能がついてない」と書かれることがあるのだけど、今のところアタシの中では、blocにタグ機能が必要だとは思っていない。
(タグ付けって「自分のためにしたことが、他人にも有用になる」って感じだと思うのだけど、blocの場合だと「自分には必要じゃないけど、他人のためにタグ付けする」って感じになると思ってて、「そんな面倒なことするか? アタシならまずしない」という思いがある、…けどもちろん本当はやってみないと分からない)

ええと、なんだっけ。
そうそう、アタシがうれしいのは、Google CalendarやeventcastのようにiCalendar形式のデータを取り扱うサービスが増えてきたこと。
なにせ、Macで言えば、iCalという「iCalendarベースステーション」があって、iPodや携帯電話との連携する環境はすでにできあがってる。
イベントデータをメールでぴょこっと送って、ワンクリックでiCal等へ登録するような仕組みもすでにある。
あとはみんなが気付くだけ。
「へー、こんなイベントがあるんだー」と思ったら、その横の「ICALアイコン」をクリックすると、あとは何もしないうちに開演時間や地図といったデータがiPodにコピーされてる、といったことをするためのインフラは、もうだいたい揃ってるのです。
というか、blocを開始した時から揃ってし、その仕組み自体は最初からblocにもある(あ、webcalへの対応がまだだった)。

というわけで、早いうちに、iCalendarデータからそのままblocにデータ登録ができるようにしなきゃ(途中まで作って放ったままだ…)。

2006-04-27 (木) UP

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