こらない

2008-01-07(月)

キリの悪いやめ方

森博嗣さんのMORI LOG ACADEMYを楽しく読んでる。
「そうそう、その通り」と思ったり、「そんな風に考えたことなかった」と思ったり、「言ってることは分かるけど、アタシには無理」と思ったり。

MORI LOG ACADEMY: キリは悪いほど良いに書いてあったのは、「キリの悪いやめ方を心がける」というもの。

工作をしているときに、穴を5つ開ける作業があったとしたら、3つだけにして、2つは明日のために残しておくのだ。

うはー、そんなこと、なかなかできない。

キリの悪いやめ方をすると、次の日にすぐに仕事が始められ、仕事を始めることで、自然に躰も頭も暖まる(暖気運転になる)。

なるほど、それは分かる。

最近また「サイト管理システム」みたいなプログラムを書いているのだけど、前日にキリのいいところまでやってしまうと、次の日「さて、次はなんだっけ?」と考えるところから始まる。
作業中はだいたい、「じゃあ次はあの機能を実装しよう」と思いながら進めるので、あんまり「次に何をしよう?」とはならない。
なので、作業を始めてしまえば、あんまりぼーっと考えることはないのだけど、作業開始時に「さて、何をしよう」と考える際は、ちょっと時間がかかる。
そのあたりが「暖気運転」か。

僕の場合、「今日は5000文字書こう」と決めたら、文章の途中であっても、5000文字を越えたところで打ち切る。キリは悪いほど良い。ついついキリがつくまでと頑張ってしまうが、体力を消耗するのでマイナスだし、今すぐに書きたいものを明日に残すことで、それはもっと良いものになるだろう。書きたいという早まった気持ちが、完成度を落とすことがあるからだ。

絵を描くとか、作詞作曲するとか、そういったクリエイティブな作業で「ノッている」状態の時にやめることって可能なんだろうか、とかいろいろ考えちゃう。
もちろん不可能なんてことはないわけだけど。
自分のプログラムで言えば、「おりゃおりゃー!」って勢いで作ると、確かにあとで「もっと慎重に設計すれば良かった」と思うことも多々、か。
ふむ。

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