こらない

2008-10-24(金)

とうじ魔とうじ50年祭@ラカーニャ

日曜日。
前日の土曜日、予定していた寒空はだかさん@古書ほうろうへ行けなかった(頭痛)分を取り返すべく、下北沢へ。

昼はtumazuki no ishi「難民X」@ザ・スズナリ。
前日であればくのちんに会えたんだけどなー、と思っていたら、実は同じ回を観ていたことがあとで判明。
お互い気付かなかったみたい。
あらら。

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夜は、とうじ魔とうじさんの50歳の誕生日企画「とうじ魔とうじ50年祭」@ラカーニャ。

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とうじ魔さんの肩書きは「特殊音楽家」。
カタカナにすれば「サウンドパフォーマ」。
何の変哲もないただの「糸」を演奏したり、「輪ゴム」を弾いたり、笛じゃないものを吹いたり、と書くと、「なんだ、それだけか」あるいは「アイデア一発モノ」といった感じなのだけど、実際に音が出ると感想は違ってくる。
こちらの想像を越えて、「音」が「演奏」が良いのです。
「糸」やら「輪ゴム」やらを準備しているときに「クスクス」と笑っていたお客さんの顔が、演奏に移ると皆「おおー」となり、目が輝く。

入場時、すべてのお客さんを「ゆで玉子スライサー」の演奏で迎えるとうじ魔さん。
お祝いにかけつけた友情出演ゲストは、アコーディオン弾き語りの寺岡佐和子氏、この日は「ほうきプロレス」を拾うした新藤武壱氏、昭和歌謡なギター弾き語り吹雪ユキエ氏、無声映画投影と伴奏で柳下美恵氏+石川浩司氏、映像ディレイ祝いを披露の山中カメラ氏、テルミン演奏の賃貸人格氏(以上、出演順)、と多数。
幕間には、「ここで観たものをネットとかに書かないでくださいね」な、お宝映像の紹介もあり。

事件が起きたのは、そんな映像を流しているとき。
突如、イベントスタッフのひとりが突然「つつつ」とステージに飛び出し、奇声をあげて倒れ、全身痙攣。
心配していいのかどうか戸惑うお客さんたち(自分含む)。
演出なのか、本当の非常事態なのか。

すぐさま救急車が呼ばれ、ほどなくして「東京消防庁」のロゴ入り白ヘルメットを被った6人の救急技術員が到着。
この時点で、「これは演出ではない」と判明していたものの、それでもなお、「照明の当たったステージ上に6人の救急隊員」という図は、どうにも現実感がなく。
などと書けるのも、イベント後半で「さきほど意識もはっきりとして、今は問題ないそうです」という報告で入ったからだけど。

その後、遅れて会場入りしたため、上記のようなことがあったとはつゆとも知らない出演者が、あろうことか「ピーポー、ピーポー、救急車がやってきた!」と歌い上げ、この日のイベントにきれいにオチを付けていました(偶然)。

個人的にはやっと山中カメラさんを生で観れたことが。
この日は、ラカーニャ備え付けのアップライトピアノで、「どこかで聴いたことのあるような気がするメロディ」を弾きつつ、変な間のあいた挨拶を。
その様子を客席の人にビデオ撮影させ、すぐさまプロジェクタで上映。
映像の中の、2〜3分前の自分でコラボ。
「どこかで聴いたことのあるような気がするメロディ」に、新たに主旋律を加えて、無事「ハッピーバースディとうじ魔さん」と。
お見事。

さきほど気付いたのだけど、会場には柳下毅一郎氏がいらしたみたい。
あ、そうか柳下さんて柳下さんだったんだ。
映画評論家緊張日記: とうじ魔とうじ生誕50年祭

柳下毅一郎氏は、blocを初期の頃から継続して使っていただいてて、機会があればご挨拶したいなと思っていたのでした。
bloc - スケジュール管理・発信・共有サービス
bloc: garth

とうじ魔さんを含めての3人ユニット、文殊の知恵熱の待望の公演が、2008年11月29日に「横浜トリエンナーレ2008」の中で開催。
横浜 BankART Studio NYKでのイベントのトリを務めるようです。
楽しみ。
◎とうじ魔とうじ◎

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