こらない

2008-12-05(金)

デジタルビデオカメラのことを調べる前の段階のまとめ

ビデオカメラが欲しいな、というのは数年前から思ってるのだけど、その頃はいろいろな規格が出てきたばかりで「買い時」ではなかった。
今はどうなってるんだろう、と思って調べてみた。

もし購入した場合、ライブや芝居を撮影したり、それを編集したりしそうな気がするので、そのあたりを念頭において。

まず、大きな流れ。

  1. もともとは、DVテープ(miniDVテープ)に、DVという規格で記録していた。
  2. これのハイビジョン版のHDVという規格が登場。これまでと同じDVテープを使用可能。ここでいうハイビジョンとは、1440×1080画素(HDV 1080i)とか1280×720画素(HDV 720i)のこと。
  3. それらとは全然別のAVCHDという規格が登場。記録メディアは選ばず、ハードディスクだったりSDカードだったりいろいろ。フルHDといわれる1920×1080画素に対応。

おお、すっきりした。

それをふまえて、今年2008年9月の以下の記事へ。
特集 秋のフルHDビデオカメラ(1):当たり前になった「フルHD」、選択の基準は? (1/2) - ITmedia +D LifeStyle

各社主力製品はそのほとんどがフルHD(1920×1080ピクセル)での撮影に対応しており、“フルHDは当たり前”の状態だ。

信じていいのか分かんないけど、「主力製品はフルHD(=AVCHD)が当たり前」らしい。
じゃあ、今買うなら、そういうラインナップから選ぶことになるんかしら。

アタシが触ったことのあるのは、miniDVテープのDV規格のものだけ。
で、これをIEEE 1394(FireWire/i.LINK/DV端子とも言う)経由でパソコン(Mac/Final Cut)に取り込むと、2時間分で25GBくらいになる。

「絵」の大きさを、DVの場合640×480、ハイビジョン(HD)の場合1920×1080とすると(本当はちょっと違うけど)、ハイビジョンの方は面積比で6〜7倍以上になる。
とすると、ハイビジョン映像の記録には、25GB×6.75=170GBくらい必要?

とりあえず、パナソニックのページへ行って、いちばん大きく紹介されてるデジタルビデオカメラをクリックしてみた。
HDC-HS100という、「フルHD/AVCHD」に対応した、ハードディスクやSDカードに記録するタイプのもの。

これの仕様ページを見ると、最高画質のHAというモードだと、約2時間で16GB必要みたい。
HDC-HS100|SDカードハイビジョンムービー|デジタルビデオカメラ|Panasonic

あれ? DVの時の「2時間で25GB」より少ない。
ああそうか、記録する時点ですでに圧縮してるのか(DV規格では、時間軸方向には圧縮されない)。

少し画質を落として、HGモードというのにすると、16GBのSDカードに2時間40分くらい記録できるみたい。

高いのか安いのか分かんないけど、Amazonで検索していちばん最初に出て来たSDカード16GBは、以下のやつで3,580円。

1ライブ=約2時間=16GB=3,000〜4,000円か。
ツアーで10カ所まわるとすると、3〜4万円。

この容量だと、DVD-R(片面の場合4.7GB)には焼けないので、ブルーレイディスクに焼くことになるかしらね。

ブルーレイディスクのことも全く知らないのだけど、とりあえずAmazonで検索すると、BD-R(1層25GB)×20枚で6,147円。
1枚25GBで、300円くらい。
こういうのに焼いて保存することになるんかしら。
そういう手間が面倒だなあ。
そもそも、ブルーレイドライブが必要だし。

そのあたりはひとまず置いておいて、記録時に高圧縮をかけるということは、バッテリが保たなそう。
さっきのパナソニックのHDC-HS100っていうモデルの仕様ページをもう1度見てみる。
HDC-HS100|SDカードハイビジョンムービー|デジタルビデオカメラ|Panasonic

付属のバッテリだと、実撮影時間は、1時間くらい。
えー。
19,950円の別売りの大容量バッテリだと、その2倍の2時間。
ということは、2時間を切ることもある、ということは、2時間のライブにバッテリ1個では足りない。
さらに大容量の、バッテリだけを別に持つタイプならもっと長時間いけそうだけど、バッテリとホルダのセットで3万3,600円もする。

次にパソコンでの編集の話。

Mac上のFinal Cutで編集するとすると、その圧縮されたデータを伸ばしてから作業に入ることになる。
以下のページによると、2分間分で約200MBとのこと。
ということは、2時間分で120GB。
最初に計算した2時間=170GBに近い。
Final Cut Pro 6.0.1

ツアーで10カ所まわったライブ映像素材をすべてパソコンに取り込むには、1.2TB(テラバイト)必要。
20カ所なら、2.5TB必要。

「いや、何も素材全部を読み込む必要はないんじゃないの? 必要なところだけ取り込めばいいじゃない」
でもねー、その「必要なところ」を探すために、まずパソコンに取り込みたいのよね…。

というわけで、今、フルハイビジョンな映像を撮影したり編集したりする環境を(プロ仕様ではなく素人レベルで)揃えようと思うと、

  • フルハイビジョンなデジタルビデオカメラ(10万円以下?)
  • バッテリ(数万円)
  • テラバイトなハードディスクを数台(数万円)
  • (SDカード/BD-Rディスク)

が必要、と。

うーん、思ったほど高くはない気がするけど、全部自分で買っちゃうとペイしないなあ。
変に画素数が増えたり、余計な機能がついてくる前の今の状態で買うのが良さそうな気がしてるのだけど。

追記

つづき(各モデル比較)は以下。
こらない - デジタルビデオカメラ比較 2008年冬

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