こらない

2009-07-06(月)

仙波清彦 presents 邦楽リズム御殿 デーモン小暮閣下ご登場!

近所の文京シビックホールで、「仙波清彦 presents 邦楽リズム御殿 デーモン小暮閣下ご登場!」というイベント。
1,800人収容の大ホールにて、曲間曲間に仙波さんと閣下のトーク(質疑応答)を挟みつつの邦楽と洋楽の合体サウンドライブ。
仙波さん曰く「俺、コラボって言葉が嫌いなんだよ。ただの合体ね、合体」。

ひとくちに「邦楽」と言うけれど、大きく分けて以下の4種があると。

  • お囃子
  • 雅楽
  • 歌舞伎

古くからお囃子ってのがある、と。
祭囃子とか。
雅楽っていうのは宮内庁とかでやるわけだけど、リードとか使っちゃって、ちょっと外国っぽい。
能は世界でも珍しい「武士の音楽」。
兵を鼓舞する音楽っていうのはいくらでもあるけど、兵の音楽っていうのはないんじゃないか、と。
そして歌舞伎はフュージョン(融合の意)で、いろんなものからのいいとこ取り。

一般の人(?)が邦楽といって思い浮かべるのって、雅楽だろうか。
笙(しょう)とか篳篥(ひちりき)の「ぴやー」って音。
あれはどこで刷り込まれてるんだろ。
年末に放映される「初詣は○○神社へ」とかのCMのBGMがそれだっけ。

あとあれだ、琴の「六段の調」。
終演後、お弟子さん達と話した際に、「琴ってのはどこに分類されるの?」と訊くと、「あれはもう琴だけでひとつのジャンルだよね」と。
へー。

デーモン閣下のトークでは、当然のように相撲話もあり、その中で「相撲は、試合開始のタイミングを選手同士が決める、世界に類を見ない格闘技だ」と(格闘技じゃなくスポーツって言ったかな。忘れた)。
なるほどー。

もひとつ個人的に「そうだったのかー」だったのは、仙波さんが邦楽を洋楽等と「合体」させる際に、「ほぼそのままの形で」行なっている、という話。
洋楽のリズム、洋楽のメソッドを邦楽器で演奏、とかではなく、邦楽の世界で演奏されるそのままを洋楽の中に持ち込んでいる、と。
そしてやっぱり、明確に「邦楽を知らない人に、邦楽の面白さを伝える/紹介する」という目的でやっている、とも。

しかし、文京シビック大ホール、金かかってそうだなあ。
緞帳の大きさ(高さ)に驚く。
そりゃ、住民も怒るわなー(住民税)。

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