こらない

2009-07-23(木)

天野天街×上田誠(ヨーロッパ企画) 特別対談

こらない - 天野天街インタビュー掲載と一緒に紹介すれば良かったのだけど。

京都のヨーロッパ企画が「少年王者舘がやってくる!!キャンペーン」と銘打って、天野天街氏と、ヨーロッパ企画の上田誠氏との対談がアップしています。
構成は、あら、こちらも吉永美和子さん。
全4回に分けてのアップで、第1回分は以下に。
特別対談 天野天街×上田 誠

上田 でも天街さんが名古屋にいたり、たとえば維新派の(松本)雄吉さんが大阪にいたりっていうことが、僕が「京都で活動し続けよう」と思う理由として大きいんですよ。2人ともその土地にいないと生まれないような独特の舞台を作っていて、しかも「芸能」に近いというか、芸術的に閉じてる世界じゃない。それが何か… ガラパゴス諸島みたいで (笑)。

天野 勝手に放っとかれて、別の進化を遂げてるという(笑)。

名古屋って全体的にそんな印象(名古屋以外ってどうなんだろ)。
音楽とかもそんな気がするし、食文化もそう。
勝手に進化してる。
そして「別に閉じてるわけじゃない」。

次、少し飛んで。

上田 でも僕のような作り手的視点で見ると、もう新作なんか作らなくてもいいんじゃないか?ってぐらいのレベルの人なんですよ。たとえば劇団で言うと、どんどん新作を作って実験していくべき時期の所もあるけれど、逆に「もう残り解散しかないじゃん」ぐらい、完全に完成された世界を作ってる所もある。そういう意味では天街さんが「新作をやる」と聞くと、すごくドキドキしますよね。ここから次の一手って…。

天野 「一体どうすんだ?!」って(笑)。

上田 それがすごく面白いんですよ。「次の一手」が全くわからないコマの進め方をしてる人だから。

ああ、同じ感覚。
実は、王者舘も例えば維新派も、(ここまでやっちゃったら)もう次はないんじゃないかって思う。

王者舘にしても維新派にしても、こうやって公演が近付くと、毎回アタシはこうやって「もうすぐ始まるよー」って書いてるのだけど、当然ながらまだ本番は見てないわけで。
もしかしたら今回は「ハズレ」「大コケ」かも知れない。

でも毎回、公演が終わったあとに「ああ、もっと力を入れてオススメしておけば良かった…。どうであれ最終的には面白いものになってるに決まってるのに…。ああ、もったいないことをした…」って後悔するのよね。
なので、今はもう気にしないことに。

さて、対談では他に「時間」や「始まりと終わり」等、興味深い話がいろいろと。
全文は、リンク先にて。

その対談の冒頭でも出てきたヨーロッパ企画の『ボス・イン・ザ・スカイ』が、なんとも良いタイミング、明日7月24日(金)22:30から、NHK教育にて放映。
bloc: 芸術劇場・劇場への招待:ヨーロッパ企画第27回公演「ボス・イン・ザ・スカイ」

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