こらない

2010-02-12(金)

Googleバズの仕様みたいなもの

昨日(2010-0211)から使えるようになったGoogleバズ。
丸1日使ってみて分かったことをまとめてみる。
あくまで、2010-02-12現在の仕様(というか、あたし自身の理解)。

Googleバズ

  • Googleバズ(Google Buzz)というサービス。
  • Gmail上の「バズ」っていうところに組み込まれている。
  • iPhoneからも使える(http://buzz.google.com/)。
  • (Twitterのように)つぶやきをどこかへ投稿することができる(どこ?)。
  • 誰かがそれを見ることができ、返信等をすることができる(誰?)。
  • 写真等も投稿可能で、Twitter, Flickr, Picasa, Google Reader等とも連携可能。

「公開プロフィール」の作成

  • まず、どうしても「公開プロフィール」というのを作らなくちゃいけない。
  • 作ると、以下のようなページが公開される。
    サカイユウゴ - Google プロフィール
  • 住所等いろいろ入力できるけど、それらは入力しないか、非公開にできる。
  • ただ、「名前」だけは公開しなくてはいけない。
  • ここで設定した「名前」は、Gmailでの自分の名前になる。
    • というか、Googleのサービスすべて(Googleトーク等)で共通の「名前」になる。
  • ということは、公開する「名前」は「U5」というハンドルネームにして、Gmailでは「サカイユウゴ」という名前にしたい、ということはできない。「名前」はひとつしか設定できない。あたしは「仕方ないか」であきらめられるけど、そうはいかない人も多いかも。

「投稿」する

  • Gmailで「バズ」をクリックすると、「投稿」できるようになっているので、そこから「投稿」できる。
  • 「投稿」したメッセージの内容は、あとから削除したり編集したりできる。
  • 文字数制限は、なし(1億文字とかは知らないけど)。
  • 「投稿」する際に、「一般公開」と「限定公開」を選択できる。
  • 「一般公開」の場合は、「公開プロフィール」のページでも公開される。
    • 例) サカイユウゴ - Google プロフィール
    • 「限定公開」の場合は、公開先を選択できる。
    • 公開先として選べるのは、Gmailの連絡先(コンタクトリスト)で作成した(あるいは元から存在する)「グループ」。

「連絡先(コンタクトリスト)」

  • Gmail内のアドレス帳(アドレスブック)である「連絡先」。コンタクトリストとも。
  • と思っていたら、「Gmail内」ではなく、今ではGoogleのサービスとして独立している。
    Google の連絡先
  • Mac OS X、あるいはiPhoneと同期が可能。けどクセがある。
    • 日本文化へのすり合わせ(ローカライズ)は弱い(姓名や住所の表示順序やふりがな)。
  • あらかじめ「友達」「家族」「同僚」という3つの「グループ」が用意されている。
  • さらに自由に「グループ」を作成することができる。
  • 同一人物を複数の「グループ」に配属させることが可能。
  • 「グループ」を作成することで、そのグループに属する人全員にGmailから一括送信が可能。
  • Gmail上で誰かとメールのやり取りをすると、その相手が自動的にこの「Google 連絡先」に追加される。

Googleバズの「限定公開」と「Google連絡先」

  • バズ投稿時に「限定公開」を選択した場合、Google連絡先にあるいずれかの「グループ」を限定公開先として選択できる。
  • 例えば、これまでに「高校の同級生」「親戚」「職場の人」といった種類のカテゴリで「グループ」を作成していた場合、それとは別にGoogleバズに合わせて、「親しい友達」「それほどでも友達」「ただの知り合い」みたいな「公開先レベル」を意識した「グループ」が必要なのかも知れない。
  • そうすることで、「限定公開」で「投稿」を行なう際に、「これは『親しい友達』グループの人だけへ」といったコントロールが可能(このあたりはTwitterにはない機能かな)。
わたしの場合
  • 本名や住所や電話番号等が知られてもいい人に関しては、「Google連絡先」があらかじめ用意してくれている「友達」というグループへ追加。
  • Googleバズで「投稿」を行なう際は、「一般公開」にするか、もしくは「限定公開」で「友達」グループだけに対して「投稿」するかのどちらかを選択する。

フォロー

基本
  • あたしを「フォロー」すると、あたしの「投稿」を見ることができる。
  • あたしがあなたの「投稿」を見たい場合は、あたしはあなたを「フォロー」する。
あたしの「一般公開」での「投稿」は、
  • あたしを「フォロー」している人全員のGmailへ配信される。
    • その人たち全員が、あたしの「投稿」に「コメント」することが可能。
  • さらに「公開プロフィール」のページでも表示される。
    • Googleアカウントを持っている人であれば、誰でも「コメント」が可能。
あたしの(「友達」グループに対する)「限定公開」での「投稿」は、
  • あたしを「フォロー」している人の中で、あたしが「友達」のグループに登録している人だけのGmailへ配信される。
    • その人たちだけが「コメント」することが可能。
  • 「公開プロフィール」のページには表示されない。

コメント

  • 「投稿」に対して「コメント」をつけることができる。
    • 返信のようなもの。
    • ということは、最初の「投稿」により、2chでいうスレッド、mixiコミュニティや大手小町でいうトピックが作られたような形になる。
  • これらの「コメント」の公開範囲は、親にあたる最初の「投稿」の公開範囲に従う。
    • mixiのそれぞれの「日記」と、その日記に対する「コメント」と同じ。
例えば、
  • あたしが「一般公開」で「今から夕飯!」と「投稿」。
  • 誰もがこの「投稿」に「コメント」が可能で、誰もがその「コメント」を見ることができる。
例えば、
  • あたしが「友達」グループに対する「限定公開」で「今から夕飯!」と「投稿」。
  • 「友達」グループ内の人だけがこの「投稿」にコメント可能で、そして「友達」グループ内の人同士は、お互いの「コメント」を見ることができる。
個別に他の人には見られない形で返信したい
  • Googleアカウント(Gmailアドレス)の頭に「@」をつけることで、プライベートメッセージ(ダイレクトメッセージ)が可能なようす。
    • 「@」を付けてGmailアカウント(Gmailアドレス)の入力を始めるとオートコンプリート機能が働く。
  • それか、普通に「メール」で返信。あるいはGoogleトークで返信。

自動フォロー

  • 過去のGmail上でのメールのやり取りや、Googleトーク等のGoogleサービスでのやり取り履歴から、Google側が自動で判断し、勝手にフォローをしてくれる。
    • この機能が便利な人もいれば、大きなお世話な人もいる。

Twitter, Flickr, Picasa, YouTube, Googleトークステータスとの連携

  • Twitter, Flickr, Picasa, YouTubeのアカウント名を登録すると、それらの更新がGoogleバズにも反映される。
  • アカウント名だけでパスワードは訊かれない。というわけで、各サービスにログインしないと取得できないようなプライベートな情報は共有されない。表からアクセスできる情報のみ(というかたぶんフィード情報を取得してるだけ?)。
  • けど、丸1日試したみた結果では、かなりのタイムラグ(数時間)がある。
  • 例えば、Twitterで1時間に1回くらいつぶやいていたとして、5時間後くらいに5つのつぶやきが一気にGoogleバズへ投稿される。
  • Googleバズへの「投稿」をTwitterへ反映させる、といった機能はない。

Googleリーダーとの連携

  • Googleリーダー上で、いずれかのフィードの記事から「共有」をクリックすると、その記事がGoogleバズにも「投稿」される。
    • これはリアルタイムでGoogleバズへ「投稿」される。

iPhone等のスマートフォンでは

  • 位置情報の投稿も可能。
    • 逆に言うと、ちゃんとコントロールしないと、その時にいる場所の情報が公開される(自宅や職場を知られたくない場合に注意)。

よく分からないなら

  • 放っておけばいい。まず放っておいてようすを見ればいいと思う。
  • フォローしてる人の「投稿」が次々にやってくるのがうっとうしいと思ったら、その時にフォローを切ればいい。
  • フォローされていても、自分が「投稿」しなければ、何も関係ない。それでもフォローされているのが気持ち悪いなら、ブロックすればいい。
  • よく分からないなら、慌ててフォローを切ったりフォローされているのを切ったりするようなことはない、とあたしは思う。
  • というか、「フォローする/される」というのと「自分が投稿する際の公開範囲」は別のレイヤなので、たくさんフォローしてたくさんフォローされていた方が、なんか良いような気がする。

雑感

  • 自分の「公開名前」がひとつしか持てないのはネックかも。あたし自身は全然構わないけど。
  • もし今現在、Twitterというサービスが存在していなければ、自分はGoogleバズをすごく利用する気がする。
  • 複数人でのコラボレート作業の時には便利だろうなーと思う。Gmail等でCcで同報を繰り返して情報共有するのを、もっとスマートにした感じ。メールだとどうしても、件名と内容を一致させたり、別の話題は別のメールスレッドにするといったことができない場合(というか人)が多いので。
  • 自動フォローは確かに考えものかも。自分が事務局的な位置でいろんなお客さんとメールのやり取りをしたとして、それらの履歴から自動フォローされたら困る。
    • ただ、自分に限っていえば、フォローしたら困るような人を勝手に自動フォローしてしまっている、というようなことにはなっていない。
  • あたしはmixiアカウントはあるもののあまりアクセスしてないのだけど、たまにmixi内のTwitterみたいなコーナ(?)を見ると、結構つぶやいてる人が多い。それはmixiがその人にとってポータル的な位置にあるからなのかな、と思う。そういう意味ではGmail(あるいは他のGoogleサービス)がポータル的な位置にある人にとっては、Googleバズが「身近」で使いやすい、ということになるかも。
  • あたしはまだGoogle Waveを見たことも使ったこともないのだけど、そっちの差別化ってできるのかしら。
  • 差別化という意味では、Gmail, Googleトーク, Twitter, foursquare, フィードリーダ等といろんな機能が被ってるという印象。逆にいうと、うまくいけば統合できそう、という期待。
ちょっとズレるけど
  • Googleがパーソナルな情報や人と人とのつながりをあれこれしようとしているっぽいのは、Googleコンタクトの個別ページを見たときに思った。これからも加速するんじゃないかしら。
  • それはそれでよい、というか歓迎。
  • だからこそ、連絡先/アドレスブック/コンタクトリストのローカライズをきっちりやって、素敵に仕上げて欲しい。

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