こらない

2008-07-28(月)

美顔モデル体験

お友達に「顔貸して」と言われたので、顔を貸しに行くことに。
「美容関係の資格を取るための講習に出るので、モデルになって欲しい」ということらしい。

会場に着いて説明を受ける。
そこは、会員制の化粧品通販会社。
あれー? 通販会社ー?
「一切、広告や宣伝をしてないんです」ということで、紹介がないとそこの化粧品を使うことはできないらしい。
え? MLM?

で、そのなんとかという資格を取ると、「講師」みたいになれて、こういう「ビューティ講座」みたいなのを開くことができる、との説明。
いや違うのか、通販会社がこういう「講座」を開く際に、「講師」として呼んでもらえる、なのか。
で、その際、その通販会社側から、「講師料」が入る、と。

そう、「会員を獲得すること」にお金が発生するわけじゃなくて、「講師料」が入るのね。
はい。

というか、「資格取るために協力をお願いできる?」と言われたわけだけど、その資格って「この通販会社内の資格」なのかー。

この通販会社の仕組みが、どういう風になってるのか興味津々ではある。
けど、目の前にいる仲の良いお友達と、

「それってMLMだよね?」
「ううん、そういうのとは全然違うの」
「でも名目は違っても、こういう形でこうするとこうなるんだから、一緒だよね?」
「どうして? これはこうだし、あれはああだから…、だから全然そういうのじゃないよ?」

みたいな不毛なやり取りをするのも面倒なので、一切何も訊かないでおく。
MLMかどうかをはっきりさせたところでアタシには関係ないし、そもそも別にMLMが悪いというわけでもないし、アタシは顔を貸しに来ただけで何かを薦められたわけでもないし。
というか、周りに目を輝かせた「会員さん」と「その会員さんに付いて来た非会員さん」がいっぱいいる中で、そんな突っ込み入れるのも無粋だし。
そんなわけなので、それぞれの化粧品が、1本1,000円なのか1万円なのか10万円なのかといったこともまったく知らない。

いざ「教室」へ。
「美容」をする側とされる側、合わせて20〜30人くらいかしら。

前に「××でモデルをしたりしている女優さん」という女性講師が立って、講習が進んでいく。
「私も以前は、肌がこんなだったのですが、こちらの商品を使うようになってから、ほら、こんなに…」と言いながら、beforeとafterの写真を「生徒さん」にまわしていく。
「はーい、まずクレンジングです。このXXXX(商品名)は、すべて自然由来の成分でできていて、肌にとてもやさしいのです。これを小指第一関節分とっていただいて…」
このあたりからは、まさに友近や柳原可奈子がやってくれそうな世界。

クレンジングが終わり、次はマッサージ。
担当者が後ろにまわり、アタシはその人のお腹にもたれる形。
お腹? いやお腹よりもっと上。

それから洗顔や美容液をあれこれしてもらって、「ほら、赤ちゃんの肌みたいでしょう?」ということで終了。

もうね、とにかく「教室」に集まってる女性たちの目のキラキラっぷりがすごい。
これが男性の集まりだったら、「自然由来の成分って、何?」とか、どんどん突っ込みが入りそうだけど、そんな匂いは微塵もない。
「やっぱり自然由来よねえ」って感じでぐいぐい身を乗り出してる。
楽しそう。

それはともかく。

アタシ、こういうの向いてそうだなあ、というのがこの日のアタシの感想。
ちゃんとした化粧品で、ちゃんとした施行をしてやれば、おそらく肌って、施行前よりは良い状態になる。
こうね、肌や髪に触られながら、「きれいになあれ、きれいになあれ」っていう、そういうのって女性にとっても至福の時なんじゃないかしら。
…という意味合いで、終了後に、「すごく気持ちよかった。これってプチ風俗みたいな面もあるよね」って発言したら、周りにドン引きされました。
発言には気をつけましょう。

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